プレミアリーグ観戦大学

ようこそサッカーを愛するみなさん。ウルトラス気質な私が忖度なしでプレミアリーグを観戦した記録です。8節から全試合観戦中。DFがすき

カテゴリ: プレミアリーグ

代表ウィーク明け、ポッチェッティーノ解任のニュースが飛び込んだ。後任はアーセナルとも噂があったフリーのモウリーニョ。そして水面下ではもうひとつの動き、近年活躍が目覚しいリールでBIPも育てた同郷ポルトガルのアシスタントマネージャー、ジョアン・サクラメントの引き抜きも成功。アーセナルのエメリは13節がプレミアラスト試合となった。ELでフランクフルトの鎌田大地に2ゴール敗戦のち、解任となった。
前節も踏まえたチーム状況、得失点シーン、一言を全試合観戦DFびいきの私の視点でお送りします。




目次

モウリーニョ初陣! ウェストハムvsトッテナム

エメリのプレミアリーグラスト試合! vsサウサンプトン

ブライトンvsレスター バーディー意地のPK

ワトフォードvsバーンリー ハーフタイムに修正したバーンリー勝利

サラー軽傷未招集、ザハ初ゴールのクリスタル・パレスvsリヴァプール

1人退場ボーンマスvsウルヴァーハンプトン 天才産出国のポルトガル人が光る

攻撃特化エヴァートンは裏目のシーズン 炎のノリッジはキャントウェル躍動

マンチェスター・シティvsチェルシー 天下分け目のトップ争い

強ユナイテッドvs弱ユナイテッド 戦術・ストライカー追加でドロー

アストン・ビラvsニューカッスル マクシミンは守備中心


モウリーニョ初陣! ウェストハムvsトッテナム

代表ウィーク明けてすぐポッチェッティーノ解任の速報が流れた。ついで、リールのジョアン・サクラメントを引き抜いたとも。

確かにモウリーニョがトッテナムの仕事を引き受けるのも理解できる。モウリーニョ好みのトップ下、スタミナ、フィジカル、プレスの偏差値の高さ、ボールを持てば時間を使いこなせるデレ・アリ。PA内の強さとトップ下との距離感の理解があるハリー・ケイン。イブラヒモビッチ、カバーニに鍛えられた当時指折り数える右SB、名クロッサーのオーリエ。経歴、能力、相性等盤石のフェルトンゲン、アルデルバイレルト。スプリント力でカウンター戦術にも対応できるソンとルーカス・モウラ。ベテランのチャンピオンGKロリス。一年半のフリー期間を経てトッテナムに就任したリーダーは、チェルシー、ユナイテッドという敵を作ってでも無冠続きのトッテナムで仕事することを選んだ。さて、高級ホテルに惹かれたのか、本当にトッテナムでの仕事に惹かれたのか、来年まで分からない。


対するウェストハムもマンCなどを率いた実績があるペジェグリーニは解任の噂が立ちはじめた。フィリペ・アンデルソン、セバスティアン・アレと続いてクラブ最高額の移籍を更新し国際舞台へ本腰を入れはじめているハマーズにとって、最低でもELに出場したいところだろう。

35分、デレアリからソン・フンミンへ縦の速いパス。アジア最高の選手は反転してすかさずフェイントを入れる。足を振るスペース、タイミングを作り先制点を上げる。

42分、スパーズが追加点。速いパス回しに対応できないハマーズ。アリとソンがサイドで崩し、大外を走り込むルーカスへクロス。DFとGKの嫌なコースに入れるソンの技術はもちろんだが、走力のある選手に対応しきれないウェストハムの自力が劣る。ルーカスがつま先ひとつ勝り追加点2-0

49分 右サイドで列を上げたオーリエ、PSGで鍛えられたクロス精度は裏に走るケインに合わさり3-0。ルーカス1人にオフサイドラインがつられるDFの集中力ではプレミア上位は厳しいだろう。

今日のオーリエのオーバーラップのタイミングのように、攻撃のメリハリが60分まで続いたスパーズだったが、終盤試合の締めはハマーズに譲ってしまう。

これまで攻撃の糸口がないウェストハムはブラジルの一発屋に変えてアントニオを入れる。

73分、フィジカル、ドリブルコントロールの点ではプレミア及第点を叩き出すアントニオがゴール前でターンから足を振り抜き一点を返す。

96分、コーナーキックでマークをはずしたハマーズCBオグボンナが3-2とする。

試合は終了するが、前節までの中だるみした広大なスペースを縮め2列目を中心に攻撃のメリハリが見える点は好印象だが、エリクセン投入後、明らかに今年のダメなスパーズの部分が出ていた。

ウェストハムはボールを確かに回せるが、苦しまぎれのアレへのロングボールは得点のにおいがしない。ヤルモレンコ、フィリペ・アンデルソン、アレの連動が成立しないまま12月を迎えたハマーズは得点源のマネジメントが気になるところである。

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エメリのプレミアリーグ最終試合!vsサウサンプトン


いまだ降格の雰囲気をまとうサウサンプトンは自称戦術家エメリに振り回されるアーセナルと対戦。

スペクタクルなサッカー、勝てないヴェンゲルを解任後もやはりヴェンゲルが作り上げたアーセナルらしいサッカーを求めるわがままサポーターはことあるごとにホームチームへブーイング。強さもなく、連携もなく、メンバー発表とカメラのアップでしか存在を確認できないエジルもプレイヤーとしての過渡期を迎えている。チームを助けるプレーがひとつもないドイツの元プレイメイカーは過去の名声と同じ選手とは思えない残念な仕上がり。

前半8分、アーセナル陣地でセットプレーを得たセインツがリスタート。イングスがフリーで受け、自らが決める。

18分 ラカゼットが同点弾。オーバメヤンのシュートを弾いたが、こぼれてフリーのラカゼットの元へ。チェックを寄せる間もなくコントロールとシュートの素早い動作でゴールを上げる。


追加点は後半71分、サウザンプトンがPKゲット。アーセナルの腑抜けた試合運びに光明を差し込むプレーを見せていたティアニーだったが、攻撃に意識が向きマークの集中が欠けてPA内で手をかけてしまう。ワードプラウズが一度はレノに止められるがこぼれ球をすかさず押し込んだ。

このまま試合終了と思われたが90分、ベジェリンと交代したブラジルの18歳マルティネッリのクロスをGKマッカーシーが弾くが、大外のラカゼットに転がりこの日2点目。全く喜ばないので実況、解説、場内、主審をざわつかせたが純粋なゴールである。


オバ、ラカを最前線に置き、エジルがトップ下にいたらしいがカメラに抜かれるまで出場しているかどうかすら分からない。しょぼい横のはたき、ハーフラインでジョギングの守備。スライドができない選手ではないが、エメリの下で才能がいよいよ腐ってしまった印象。バネガのようなトップ下のプレーを期待しているのかもしれないが、率いている歴史あるクラブ、国際的に名の知れた選手を正しく理解していないエメリの功罪は大きい。ただ、エメリのマネジメント以前にチャンスクリエイトに素のプレーでさえ絡めていないエジルの劣化は目立つ。エメリを連れてきたフロントもどんな未来予想図を描いていたのだろうか。満場一致の解任となったわけだが、傷ついた誇り、失った自信を取り戻せる監督人事はいかに。暫定監督にはユングベリが就任した。

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ブライトンvsレスター バーディー意地のPK


前半はブライトンのワイドなロングボールに苦しむが徐々に試合を支配するレスター。

64分 ブライトンのCKをはじいてカウンターがスタート。バーディーのドリブルにペレスが併走。ラストパスを流し込む。

追加点はレスター。PKを蹴るバーディーは一度はマット・ライアンに止められるが、VARで仕切りなおし。ストップされたコースと同じコースに蹴る鉄の心臓ぶり。


前半はブライトンがチャンスを作るが決定力が劣る。ワイドにボールを揺さぶりつつ攻めてくるがレスターは守備の集中を切らさない。前半はショートパスが中心だったレスターだが、ハーフタイム後にパスの速さ、長さを上げてチャンスが増える。ブライトンのポゼッションを深い位置でカットするとバーディー、ペレスが走り始めるカウンターのフィニッシュも増えるが、GKマット・ライアンのビッグセーブが連発。
シュート数19に対し枠内シュート数が9だが、ライアンは7つのセーブを記録する。バーディーやチルウェル、バーンズの裏抜けに果敢に飛び出してみせた。
見てて楽しいポッター監督のポゼッションだが、プレミアリーグで守備スタッツトップを争う守備陣に牙をむくことはできなかった。パスのチルウェル、ドリブルのペレイラ、パーフェクトなソユンジュ、主審との交渉人エヴァンズ、ポジショニングでミスのないシュマイケル。後半終了間際エヴァンズと代わって入ったモーガンは試合感の無さから守備に危うい場面もあった。


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ワトフォードvsバーンリー ハーフタイムに修正したバーンリー勝利

カタルーニャの疫病神、デウロフェウは4シュート3枠内、キーパス数5、パス成功率も92%を記録するが、確固たるフィニッシャーもいないチームでは無駄な数値だろう。守備放置のくせはあるが、自分に近いところで回されるパスにはチェックの反応がよくなり、デュエルで勝利する場面も増える。しかしよりフィジカル的にボールを素早く前線に送る英国式を得意とするバーンリーがセットプレーで3得点する。


前半はワトフォードが細かく縦に回してチャンスをより多く作るが、得点には至らない。
こう着状態のまま後半53分 CKから長身クリス・ウッドがゴール。
次いでPKをアシュリー・バーンズが決める。
88分 左サイドのセットプレーが、右サイド大外のターコウスキーに流れてフリーで決めきる。

ロングボールを使うバーンリーと、バルサ産のドリブラーを何とか活かしたいワトフォード。お話にならない5バックはドゥクレ、カプエというフィルターもありバーンリーを跳ね返すが、セットプレーで弱さが露呈。13節終えて1勝のみのワトフォード。後半75分くらいから出場したほうがちょうどいいプレイスタイルのデウロフェウは、足元のプレイ範囲が狭く精度の高いパスが周囲のプレイヤーに求められるのが難点だろう。

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サラー軽傷未招集、ザハ初ゴールのクリスタル・パレスvsリヴァプール

代表ウィークが明けて、サラーが軽傷でチェンバレンが代わりに入った。


48分 深くに攻められボールウォッチャーになったパレスは何とかボールをはじくが、運よくこぼれてきたボールをマネが叩きつけるシュート。タイミングをはずされ1-0

80分 ザハの今シーズン初得点。アイエゥのPA内でのドリブルから、大外でマークのはずれていたザハにボールが渡ると、左足振りの速い強烈なシュート。試合は1-1に。

84分 コーナーキックをクリアしきれず、フィルミーノの足元へ。魔術師はすかさず反応し試合は2-1で終了。


スペースに放り込めばボールが収まり時間を作れるアイエゥ、ザハ、途中交代のベンテケをターゲットにして試合を進めるが、リヴァプールもブロックとプレスでがっぷりの対応。タウンゼントもホームで勢いが増しフィジカルありきのプレミア級ドリブル突破で試合を魅せる。

ロングボール、空中戦が多く、セカンドボールもうまく収まらないカウンターの形を作れないリヴァプールは攻撃に苦しむところをパレスはミリヴォイエビッチ、タウンゼントがアイエゥ、ザハを狙って攻めるが決定機を逃す。対するリヴァプールにはチャンスを逃さない強さがあった。空中戦に強いロヴレン、ファンダイクに挟まれアイエゥは競り勝つ場面が少ない。ザハ、タウンゼントがドリブルで流れを作るがリヴァプールは守備の枚数をそろえ、ぎちぎちのピッチを突破できずリヴァプールは手堅い勝ち点3を手にして首位キープ。


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1人退場ボーンマスvsウルヴァーハンプトン 天才産出国のポルトガル人が光る


開幕直後は波にのれずクトローネやジョタ、ラウルヒメネスら前線の形を探りながら勝ち点を落としていたがウルブズだが、ここに来て国際経験豊富なポルトガル人メンバーらが試合の芯を作り、トラオレの走力、ラウルの身長が得点の形として収まりはじめている。ボーンマスも走力のあるウィルソンに素早く送り込む戦術とプレミアリーグ経験豊富な選手、安定を見せる若いGKラムズデールが試合を引き締める。この試合勝者はウルブズ、ボーンマスは前半37分に退場者を出すと流れをウルブズに譲ってしまった。

21分、ウルブズ28番、ボランチの一角で出場したモウチーニョが、角度のないところから直接FKを突き刺す。ゴールから10~20度付近で蹴ったボールは大きな弧を描いて吸い込まれた。

31分 ウルブズの追加点。右サイドでセットプレーを得るとトラオレが裏へ抜け出し、ボーンマスはオフサイドラインを崩される。一馬身離れたラウルヒメネスが流し込み2-0

59分 コーナーキックからボーンマス、CBクックが1点を返して試合は終了。


右ウィング付近のポジションだが、どうやら二列目が好きらしいトラオレは好材料。ウィングバックが中央に守備の枚数をかけにいくとラインを下げる動きを自然にできるところからもカウンターマシンとしての立ち居地を理解していることが伺える。クロップ、ペップのスタイルはもちろんだが、レスターのポゼッション、ブライトンポッター監督の4-4-2、ランパードチェルシーの縦長のショートパスなど、コンセプトがはっきりしてきたが、ウルブズはネヴェス、モウチーニョのロングボール、ショートパスに器用に応える選手が多く、3バックを基本としながら明確な戦術を重視するよりも、このボランチ2人と周囲の信頼度が試される自由さがある。ボールを保持したときのくせから見ても、プレミアリーグのクラブらしさはいい意味で皆無。スペインやイタリアに近い試合運びで攻撃が遅く見えるが、確実に追い詰め、ウィークポイントを探りながらボールを回すポルトガル人のさすがのサッカー偏差値だと言わざるを得ない。モウチーニョのFKも圧巻。


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コーンローを金髪に染め、逆三角形の上半身もさらに太くなり、立ち姿がほぼラージャンのトラオレは、見ているだけで怖いものがある。



攻撃特化エヴァートンは裏目のシーズン 炎のノリッジはキャントウェル躍動


とにかく守備をしないウォルコット。運動量が落ちて惜しいところで顔をだせないシグルズソン。勤勉な動きでチームを助けるリシャルリソン。サイド攻撃に対応できる左SBディーニュと右SBシディベ。中央で構えているだけのトスン。ホームで攻撃に燃えるエヴァートンはクロスのシーンを見ても4枚、5枚近くの選手がノリッジ最終ラインで待っているという、バイエルンも真っ青の攻撃だが、運動量豊富なキャントウェル、ボールが収まるプッキに通されるとすぐに危険な状態を作られてしまう。


前半はホームで攻撃の枚数をかけるエヴァートンに対してノリッジが守備に集中する場面が多い。

54分、プッキにボールが渡り、キープでDFを引き寄せたところをすかさずサポートに走ったキャントウェル。そのまま裏へ飛び出し先制点をあげる。


90分 マークが厳しくなり試合に入れなくなったプッキ、縦横無尽に走りまくったキャンウェルが下がり、ドイツの25歳デニス・スルベニが終了間際、DFに戻ったシグルズソンが触ったボールが足元に転がってきたのを決めきった。


エヴァートンに見せ場はないが、GKクルルはさすがのポジショニングでノーミス。キャントウェルはヒートマップ全体に色を塗る圧巻の運動量。ドリブル、コントロールで抜群のセンスでチームを助ける。エヴァートンのスタジアムのように狭いピッチでこそ本領発揮するノリッジは3勝目。エヴァートンとの勝ち点差はわずか3であることからも、降格チームを決め付けるのはまだ早い。ワトフォード、サウサンプトンは本当にやばい気もするが、負傷から本職のDFが戦列復帰しているノリッジはここから連勝を期待したい。

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マンチェスター・シティvsチェルシー 天下分け目のトップ争い


首位リヴァプールを追うためにはどちらも負けられない重要な一戦。シティは右サイドにマレズが先発。一方チェルシーはマウントがベンチスタート、コバチッチ、カンテ、ジョルジーニョの中盤3枚が出場。


先制点はチェルシー。21分、素早いパスワークが実りコバチッチのシルキーなロングボールを飛び出したカンテがワンタッチでコントロール。鋭いシュートでカンテが今季3ゴール目

29分、シティはデブライネが1点を返す。トモリなんでその距離でその強さなの?と疑問が起きる強烈なパスをコントロールしきれないジョルジーニョがロスト。デブライネがすかさずシュートするが、運悪くDFに当たり予想したコースの逆を突かれたケパ。


36分 マレズがコバチッチ、エメルソンのチェックの間をカットイン。ファーサイドへ鋭いシュートを決める。カットインマスターが逆転の大仕事をこなした。


試合は2-1でシティが勝利。後半攻撃に枚数をかけるチェルシーだが総シュート11本、枠内2本とフィニッシュ手前の攻防が試合のハイライトになった。足の重そうなアグエロはジェズスと交代する。
チェルシー左SBのエメルソンはファーストチョイスが不思議なくらい選手として、戦術として完成度の低さを露呈。パスの狙いどころ、ボールタッチの置きどころ、ボールを放す時間も周囲と比べて明らかに遅いため攻撃のテンポを悪くしてしまう。ダブルタッチで2人抜くカンテは成長ぶり、元トップ下の選手らしく中央二列目も悠々こなす恐ろしさを見せる。シティは総シュート15本、枠内は4本。アスピリクエタ、カンテ、ウィリアンに囲まれたスターリングはシュート0本に終わる。

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強ユナイテッドvs弱ユナイテッド 戦術・ストライカー追加でドロー


上位に食い込む昇格組みユナイテッドことシェフィールドは降格もありえるスールシャールの草サッカー集団と対戦。リードするユナイテッドだが、弱いほうのユナイテッドは後半相手のスタミナ切れ、守備を放棄した選手たちの温存していたスタミナで引き分けに持ち込む。


先制はもちろんシェフィールド。3バックの一角で久々の出場、フィルジョーンズがリスムセのショルダータックルに吹っ飛ばされると、元赤い悪魔は全員ボールウォッチャーへ。素人守備を尻目にデヘアは集中を切らさずファーストシュートをはじくが、シェフィールド4番フレックに押し込まれる。

追加点もシェフィールド。52分 フィジカルで圧倒的力量差があるマンチェスターの弱いクラブはリスムセのデュエルでボールロスト。攻撃の切り替えが早いシェフィールド、リセはそのままカウンターのスプリント。マグワイアが追いながらシュートコースを切っていたかもしれないが、コントロールの利いたシュートはデヘアも止められない。


72分 マンUが1点を返す。左WBで出場のブランドン・ウィリアムズのダイレクトシュート。マルシャルが中央で競ったボールが大外の初出場ウィリアムズに届いた形で初出場、初ゴール。

77分 右サイドからラシュフォードのクロス。途中出場グリーンウッドにぴたりと合いこちらもプレミアリーグ初ゴール。試合は2-2となる。

79分にはマンチェスターの逆転弾。ダニエル・ジェームズの走力にやっと見せ場が来る。この時間までD・ジェームズが何をしていたかというのは後に言及するとして。ジェームズがDFラインを全てつると、中央ラシュフォードがフリー。マイナスのボールを流し込んで逆転。3-2

だがここで終わらないのがユナイテッド。90分、日本の中学生でも守備は一発で行くなと教えられて育成されるがD・ジェームズはおかまいなし。右サイドで簡単にかわされると、PA内は混沌とする。マクバーニーにボールが渡ると、マグワイアの眼前、フリーでコントロールされ、同点弾を決められる。


現状では下位がふさわしい位置のマンチェスター。フィルジョーンズ、マグワイアの守備プラン・・・というより守備プランという言葉さえ知っているかどうか怪しいスールシャール。とにかく守備に戻らない、弱いチーム特有の運動量のなさが明らかなラシュフォード、ジェームズ。シーズン前半は一列目よりも二列目に近い位置でプレーして得点を重ねたジェームズもここにきて最終ラインにとどまるだけの無能ウィングに成り下がる。確かにプレミアで充分やっていける走力はあるが、フレッジ、ペレイラにそこまでのロングボール精度はない。期待されたマグワイア、ワンビサカもマンツーマン、カバーする選手のマネジメントが明確じゃないので個人でできる範囲の守備しかできないためポテンシャルが発揮できない。ただフィルジョーンズに関しては個人で競り負ける場面が多いため、この選手が出場する試合は相手にとってチャンスになるだろう。給料と選手の才能は一致しない。デヘア、マルシャル以外にチームのために働くサッカー偏差値の高い選手はいない現マンチェスターユナイテッドである。

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アストン・ビラvsニューカッスル マクシミンは守備中心


中位の勝ち点争いに加わりたい直下に降格圏がある両クラブ。ニューカッスルはマクシミンを中心とすることで得点チャンスを増やしたが、この試合に関してはヴィラの若い攻撃陣にロングボールを入れる戦術に対応するため左サイドのかなり低い位置でプレスに加わる。ボールを収めることができる唯一の選手を失ったニューカッスルはビラの攻撃を耐えるしかなくなる。


31分 先制はボールを保持しつづけるアストン・ヴィラ。PA内手前左サイド45度でFKを得るとワンタッチでコースを取り、アイルランドのレフティー、フリハンが芸術的なシュートを決める。

36分 フリハンの左サイドのフリーキックからアヤックス産エル・ガジがゴール前で反応、2点目を押し込む。

試合は2-0で終了。ニューカッスルの形といえば、相手CKをはじいたところをマクシミンがキープして超速攻カウンターが大きなチャンスになるが、スプリントしてサポートに入るアルミロンはマクシミンのプレミアリーグの指折り数えるほどの才能に答えることができない。この試合はジョエリントンが中央最前線で1人残り、ほかのメンバーはピッチ全体に展開して二列で守るが、イタリアカルチョも一笑に付す最悪の守備は変わらない。前節ボーンマスに勝利したマクシミンが二列目で時間を操る作戦は見られない。ただ、引いて守る戦術を敷いたニューカッスルに実直に従うマクシミンの姿勢からも、彼がワールドクラスの選手であることが見て取れる。よりロングボール、ショートパスの流れを支配できたヴィラが余裕の勝利。






首位リヴァプールは2位マンチェスターシティとホームで対戦。またしてもVARの判定に物議が起こる。

得点シーン、主な攻撃の形、そのほか感想の順で書き下ししていきます

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バーンリー3発快勝!ウェストハムは勝ち点こぼす


戦力、チーム内、フロント共に放映権という地盤のもと安定を見せるプレミア中堅が勝ち点を取り合う19-20シーズン。開幕こそ勝ちを重ねた各国の代表級を揃えるウェストハムだったが、11試合3アシストのみ、ブラジル代表フィリペ・アンデルソンがフィニッシュに絡めていないのが痛い。
バーンリーはイングランド代表守護神ニック・ポープとプレミアリーグの経験値のある選手を中心に、ニュージーランドの長身FWクリス・ウッドにボールをあつめつつ、プレミアリーグの経験値で勝る30歳アシュリー・バーンズが試合を組み立てながら、ゴールの嗅覚で得点を逃さないシーンが多い。しかしレスター、チェルシー、シェフィールドに3連敗。対するウェストハムもマンUに勝利して以降ドローと敗戦を重ね、パスを回せるチームだがフィニッシュとシュートブロックで試合を支配しきれないでいる。


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先制は11分バーンリー、CKをターコウスキーが落としてアシュリー・バーンズが詰めた。
その後パスで展開を探るウェストハムだったが、フィニッシュまでの逆算の速度で勝るバーンリーがサイドラインからPA内のスポットへクロスを入れてクリス・ウッドがゴールネットを揺らすが惜しくもVAR。指の第一関節が出ているだけでも許されない今シーズンである、当たり前の取り消しだが、直後の44分、ウェストハムのゴールキックをCBディオプのコントロールミスを奪う。クリス・ウッドが痛恨のゴール。

3ゴール目はバーンリーのコーナーキックをパンチングに行ったGKロベルト・ヒメネスが拳に当てきれずオウンゴール。

ヤルモレンコ、ランシーニが攻撃で脅威になるが、守備の地盤が弱いウェストハムは13pt、16位に後退

クリスウッド、バーンズがハマると強いプレミア級フィジカルロングボール集団バーンリーは10位、15pt。Jリーグ並みの混沌の4位以降である。

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ニューカッスルvsボーンマス 戦術マクシミンここに極まる!


怪我明け早々に圧巻のキレを見せたサン=マクシミンが今日も魅せるが、先制はボーンマス


14分、コーナーキックのポストプレーで時間を作ると、遠いサイドからハリー・ウィルソンがスペースを見つけて駆け込む。ハリーのタイミングに合わせたパスをダイレクトでシュート。ゴール左隅を揺らした。時間停止のなかを1人動いているようなひらめきを見せたハリー・ウィルソンが4ゴール目。

42分にニューカッスルが1点を返す。サン=マクシミンが一番奥で走り出したイェドリンにクロス。ファン・ペルシーばりの美しいダイビングヘッドを決める。

続けて52分、またしてもコーナーキックの高いボールをニューカッスルが先に触る。ヘディングの軌道がボーンマスの選手に当たって変化し、キーパーの届かない位置へ転がった。


ハイライトはなんと言っても見ごたえのあるロングボールの応酬。マークする選手が分かっていてもカラム・ウィルソン、ハリー・ウィルソンの動き出しが速く、ロングパスを選択する判断もはやい。ニューカッスルも同様に、サン=マクシミンが常にCBの近くで裏を狙うか、少しさがってスペースにくさびで受けるかをしている。速攻のスイッチャーが誰か分かっていてもサン=マクシミンがマークのはずしでは一枚上手だろう。セットプレー、ロングボールの精度に磨きがかかるニューカッスル8番ジョンジョ・シェルビも視野と判断でサン=マクシミンを支える戦い方が身についてきたため、自陣での戦い方に弱いニューカッスルを助けている。

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レスターvsアーセナル 新生レスター圧巻の決定力


いよいよ3バックも使い出したアーセナル だが、ボールを支配するのはもちろんレスター。中央二列目で出場がつづく待望のエジルだが、エジルらしさみたいなものは枯れてしまっている。

独走するリヴァプール、負傷で理想のスタメンが揃わないが食らいつくマンチェスター・シティ、4年間の熟成を経て開花したレスター、若手が躍動するランパード・チェルシー

4チーム以外、優勝を狙う態勢にあるとはいえない現状。アーセナルも功労者ヴェンゲルを解任しエメリ新体制になったものの、熱いサポーターを裏切るクラブ状況は変わらない。



前半はアーセナルが果敢に攻めて試合の流れに入るが、徐々にシュート数で圧倒されていく。カンテがいなければ全員でカンテになればいいといったような心持が感じられるセカンドボールの回収で攻撃につなげていく。

 60分までスコアは動かないが、アジョゼ・ペレスと代えてグレイが投入されると最前線でのポゼッションはクオリティを保ちつづける。
 68分、最終ラインのパスでマークを散らされ、ボールウォッチャーになるアーセナルはヴァーディーにマークをはずされ先制される。

 75分、2点目はジェームズ・マディソン。パスを出したあとは動き出してスペース、パスコースをつくりフリーの選手を活用するレスターがゴール前でフリーのマディソンにラストパス。まさにワンチームで戦うレスターが勝利。


両チームのトータルパス数はレスター508本に対し、アーセナルは505本と差がないが、シュート数はアーセナル8シュートに対しレスターは19シュート。

アーセナルは5バックでゴール前のスペースを消していたため、パス回しが増えるレスターだったが、ロストもなく攻撃のリズムを握り続けた。アーセナルの攻撃はというと、やはりオーバメヤン、ラカゼットの横並びが試合中脅威でありつづける。加えてダビド・ルイスのロングボールでレスターの裏を取るシーンもあるが、消えているエジルはこの役割を果たせない。
3バックで攻撃の厚みがあるもののグエンドウジ、トレイラの攻守含めたタスクの多さはこの厚みを継続できなかった。

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ウルブズvsアストン・ビラ トラオレは余裕のジョギング

ここまで2敗のみ、ヨーロッパリーググループKでも4節終えて3勝1敗、2位につけるウルバーハンプトン。スロースタート癖さえ治ればプレミア最多7引き分けが勝ちに変わるポテンシャルを持った選手を多くかかえる。ルベン・ネヴェス、モウチーニョ、ジョタ、ルイ・パトリシオといったポルトガル代表級の選手が試合を引き締めるが、昨シーズンのカウンターサッカー癖なのか全体で連携が取れているシーンは少ない。

40分、セットプレーのシーン、ペナルティアーク付近でフリーのルヴェン・ネベスがコントロールの利いた強烈なシュートを突き刺す。

80分、カウンターマシン、トラオレがヴィラのチェック2枚をはがしてラストプレーがスタート。プレミアでも5本の指に入る緩急あるドリブルでラウル・ヒメネスの上がりを待つ。ほぼジョギング状態だがヴィラの守備は追いつけない。ひとまず最終ラインまで走ったヒメネスが、一身分ラインからマイナスに落ちてフリーになったところをトラオレが余裕のラストパス。2-0とするが試合終了間際、マフムード・ハッサンことトレゼゲが気持ちの乗った1点を返す。


ウルブズの右サイドは快速のトラオレ、運動量豊富なドハティのオーバーラップなどもあり攻撃に厚みがあるが、懸念事項はボールを運び終わったトラオレがペナルティアーク中心でボールに関わらず棒立ちしていることだろう。この辺りの役割が明確になっていれば、トラオレの100パーセントが見れるかもしれない。右ウィングでもなく右サイドバックでもないカウンター要員でしかない今の戦術からプラスアルファが求められる。

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マンUvsブライトン 古豪ホームに本領発揮できず

グレアム・ポッター監督の4-4-2の美しいポゼッションスタイルでプレミアリーグを勝ち抜いているブライトンがオールドトラフォードに乗り込む。トッテナムに3-0、エヴァートンに3-2と前評判を覆してきたが、105×68のスタンドから圧がかかるピッチでオープンワイドなロングボール、ショートパスを織り交ぜた展開は封じられ、ブライトンの選手は徐々にコントロールがずれていく。


フレッジ、マクトミネイがセカンドボールを拾って攻撃に繋げる。ラシュフォードはデビューから変わらないフィジカルの弱さで流れを断つが左サイドでボールを持つと足元のアイデアで光る。


17分、アンドレ・ペレイラのシュートがDFに当たって軌道が変わりゴール。フィニッシュの意識をもって試合に臨むペレイラの19-20シーズン初ゴールとなった。

29分、プレスキッカーはフレッジ。ゴール前へ大きな回転のクロスを入れる。競り合いの混沌をマクトミネイが詰める。若干22歳だが196cmのワールドクラスの体格がセットプレーを助けるシーンをよく目にするようになってきた。

63分、ブライトンがコーナーキックで1点を返す。日ごろのセットプレーの守備練習がうかがえるユナイテッド。マグワイア頼りの守備の限界が見え隠れする。


64分、守備ブロックの整列がブライトンらしさだが、整う間もなくマルシャル、ラシュフォードが裏抜けから攻撃を開始。ブライトンDFは集中力を欠きフリーのラシュフォードが流し込む。


3-1で終了したこの試合。ワンビサカのインターセプトも多く、ホームで選手同士の距離感もいいユナイテッドがボールを支配した。マクトミネイのロングシュート、フレッジのチャンスメイクも高い位置で輝くが、アウェイでこのツーボランチを押し上げることがスールシャールに、ひいてはリンデレフとマグワイアにできるかは怪しい。
ブライトンは2トップの19歳、44番コノリーと23歳、7番マーペイは身長はないがユナイテッドDF相手に充分すぎるフィジカルコンディションの高さとキープを見せる。ポッター監督はハーフタイム後もポゼッションする落ち着きを修正できず敗戦。しかし両チームのポイント差はわずか1である。

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サウサンプトンvsエヴァートン 降格圏から逃げたい両者


9-0という大敗から立ち直れず、強豪が欲しがる若手も台頭しないセインツはエヴァートンに1-2の敗戦。3バックのシステムを継続させるが、ショートパス主体の試合運びは逆に相手のチャンスを増やしてしまう。
エヴァートンは12節終えて6敗と苦戦しているが、攻撃の駒は豊富でも、攻撃と守備が一体の現代サッカーに適応しきれていないのが原因だろう。


4分 エヴァートンのコーナーキック、動き出したホルゲートのマークをはずしてしまったセインツFWイングス。ファーに逸らされトム・デイヴィスが押し込んだ。


後半49分 ソアレスと交代したブファルが緩急ある突破からクロスを入れる。反応したイングスが押し込んで同点とする。

75分 シディベの大きなクロスにスプリントした遠いサイドのリシャルリソンがゴール。


2-1で試合終了、セインツはまたしても勝てずノリッジに次ぐ19位。429分のみの出場にとどまるブファルだが、ドリブルのクオリティが落ち込むシーズンの唯一の希望だろう。2アシストはセインツ最多。5ゴール目を奪ったイングスは古いタイプのストライカーで戦術的な落としどころがなく、場車力ではたらくロメウとパスでリズムを作りたがるワードプラウズのギャップが埋まらない。4バックの純粋なサイドバックなら開花の可能性があるヤン・ヴァレリーはベンチスタート。

エヴァートンはリシャルリソンを支えるリュカ・ディーニュのバルサ仕込のテクニックが止まらない。ウォルコットが時折エゴを見せるためキーパスのチャンスをつぶすが、それでも強力なドリブルとシュートを持っている。サイド攻撃が主体のため中央のシグルズソンは目立たないが自分の役割に徹する姿がある。とにかく攻撃したがりな選手が多いため全体守備の面でセインツに突かれる場面もあった。

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トッテナムvs好調シェフィールド またしても謎VAR炸裂!


代表ウィークが明けてポッチェッティーノ解任の最終試合となったゲーム。トッテナムはダークホース、シェフィールドをホームで迎える。100×67の小さいピッチだったホワイトハートレーンから105×68のトッテナム・ホットスパースタジアムになったが、オープンなロングボールで戦えるチームが勝ち点を手にしている今シーズンの潮流にこの広いピッチがあだとなっている。

ピッチ外が騒がしく、運動量も重要な試合以外は軒並み落ちているスパーズ。最終ラインからケインまでが遠く、攻撃力のある個人にボールを入れるだけで効果的なチームメイトのランニングも少ない。ただ、悪目立ちしがちのオーリエのPSGでのクオリティは健在。トップ下のデレ・アリはシュート0本、その分右サイドのロ・チェルソ、ソン・フンミンに球を供給している。


前半はスコア動かず、後半58分 ロチェルソ、アリの崩しが運よくソンに流れ、フィニッシュ。シェフィールドはボール保持者を囲ってはいるものの誰がチェックに行くか甘くなり、スペースと時間を与えた。

60分、最初のクロスを入れた7番ランドストラムのつま先がオフサイドになりゴールが取り消される。78分、枠内に向かう2番バルドークのクロスにガッサニーガ反応できずゴール。


ボールを持つと攻撃のスイッチが速いシェフィールドは長いパスでフィールドを大きく使う。リスムセ、マクゴールドリックがMFの中継を待たずに最前で準備をしていることも好調の理由だろう。

後半投入のルーカス・モウラは86分から出場だが、もう少し早ければもっと脅威になっただろう。

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ノリッジvsワトフォード デウロフェウがこねまくる!


左サイドの弱さが目立つノリッジとデウロフェウのコンディション次第になってしまった去年の主力を失ってテコ入れできないワトフォード。プレミアの多くの試合で封じられているデウロフェウだが、経験の差が勝る。

前半2分、ブエンディア、ゴドフリー、ジャマール・ルイスのゆるいパスワークをデウロフェウがインターセプト。バルサ仕込のドリブラーには充分すぎるスペースをつめてフィニッシュ。

後半52分、ロベルト・ペレイラと交代出場のアンドレ・グレイがデウロフェウのセクシーなループクロスをヒールキックでシュート。


しかし65分にワトフォードはカバセレが退場。キャントウェルの途中出場もあり息を吹き返すノリッジはプッキのシュートも増えるが得点には至らず、2-0。プッキ、キャントウェルで成し遂げた開幕の試合を思い出して欲しいところである。ノリッジは左SB・12番ジャマール・ルイスのミスが目立ち明らかにプレミアには実力が足りていないが替えがいない状況。
ワトフォードもデウロフェウの個人技に頼り、攻撃の枚数はまだまだ薄い。試合を終えてワトフォード18位、8pt。ノリッジは20位、9ptとなっている。



カンテ復帰のチェルシーvsクリスタル・パレス ザハは低調気味


カンテが負傷明け、EL後のこの試合はコバチッチと2ボランチを組んだ。前線4人は変わらず、改善の兆しを見せるズマ、トモリがCBを務める。エメルソンも左SBで出場。パレスもホジソンのベストメンバーが揃う。


スコアレスで折り返した後半52分、ウィリアン、エイブラハムのマークがゆるいところにコバチッチのパス。受けたウィリアンがエイブラハムの裏にフリックして先制する。指でオフサイドになっていないかVARの確認はなかった。

78分、プレミアに来てさらにタッチが柔らかくなったプリシッチが後半でも衰えないドリブルをみせる。バチュアイのシュートがブロックされると、ラインに詰めていたプリシッチが頭で押し込む。


前半はファウルが多く試合の流れがいいところで切れていたが、両者とも持ち味を発揮。とある海外サイトのMOMにザハが選ばれていたがこの試合に関しては目立った仕事をしたようには思えない。アカデミー出身リース・ジェームズ(19)が右SBで出場してザハとマッチ。レジェンドたちと比べると攻撃力は遠く及ばない。カンテの超絶タックルもなく、ズマ、トモリが簡単につぶしてしまう。

ザハのドリブル、アイェウのキープのチェックを緩めることなく、サッカーIQの高いマウント、エイブラハム、ウィリアンと、シュートの意識が高いプリシッチが試合を決めた。ボールを持ってからロングボールまでの攻撃がはやいシェフィールドのように、誰かがドリブルで一枚はがすと攻撃のスイッチが入るチェルシーの、この攻撃を察知する感度こそが3位にいる理由だろう。平均オッズ2.0倍のチェルシーを見る!



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頂上決戦!リヴァプールVSマンチェスターシティ!


リヴァプールに疑惑のハンドが2回あるものの、ジャッジはプレーオン。VARで確認したものの覆ることはなかった。リヴァプールは怪我人もなくCL優勝メンバーをスタメンに揃える。対するシティは直前でロドリ、ダビド・シウバが負傷から復帰。ペップが情報戦で勝利したかに思われた。

前半6分、エリア内でTAAの手にボールが当たるがプレー続行。マネがゴール前まで運ぶ。フィルミーノ、マネが並んで待つ間にシティのディフェンスがゴール前にそろう。ギュンドアンの中途半端なクリアをファビーニョがダイレクトシュート。

12分、アレクサンダー=アーノルド、ロバートソンと大きくパスを繋ぎ、ペナルティエリアとDFラインの大きな隙間に素早いクロスを入れると呼応したサラーがヘディング。スコアは早々に2-0


51分、ヘンダーソンの緩急の突破からゴール前へクロス。チャレンジを試みて前へでたブラボだったがクロスに触れることなくポジションに戻るが、マネのヘディングに準備ができず3-0。

その後も怒涛のカウンターを炸裂させる両者。サラー対策に先発した左SBアンへリーノが78分、攻撃に厚みを加えクロスを入れる。ベルナルド・シウバがロバートソンのマークをはずしワールドクラスのコントロールシュート。3-1とする。

ペップはアグエロとジェズズを交代させるだけにとどまるが、クロップは運動量を考えミルナー、ジョー・ゴメス、チェンバレンを投入。
10年代初頭のドルトムント、バイエルン並みのカウンターの応酬に驚くが(監督もこの試合そのまま)、貴重なセカンドボールで速攻をしないとチャンスがつぶれることを理解させている両監督。
ハンドを抜きにしても運動量、ゴール前での組織的な守備はリヴァプールが圧倒。アグエロも長身CBに挟まれて目立たずに交代。スターリングが最多8回のドリブル突破を見せるがDFのそろうリヴァプール中央相手にコースがない。マネも最終ラインまで守備に走り、サラーも戻りを徹底する。デブライネがサイドに流れたとき中央のアイデアが少なくなるのが今季シティの痛いところだろう。
ラッキーなジャッジがあったが、TAA、ロバートソンの存在、シティはエデルソンの不在がこの点差につながっているだろう。

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記事をそろそろリライト(校正)するので、お見苦しい点のご指摘お待ちしてます。

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