プレミアリーグ観戦大学

ようこそサッカーを愛するみなさん。ウルトラス気質な私が忖度なしでプレミアリーグを観戦した記録です。8節から全試合観戦中。DFがすき

カテゴリ: プレミアリーグ

リメンバランスサンデーの季節、プレミアリーグは英国らしい気候の試合が多くなる。 11月はすでに気温一桁に近くなり、冷たい雨と風にユニフォームのポピーパッチが晒される。そんな第11節

目次

ボーンマス1-0の勝利 後半猛攻見せるマンU、苦し紛れのシュートが精一杯

降格圏から抜け出し好調ニューカッスル、鬼門ウェストハムに勝利

アストンヴィラ先制、リヴァプールは苦戦するも90分から2得点

待望のエジル先発 ウルブズの逆転弾で連続のドロー

シェフィールドvsバーンリー 圧倒的なホームの声援

キングオブ4-4-2の華麗なブライトン ノリッジは沈黙

サウサンプトンは王者に先制 後半牙を剥いたシティの逆転勝利

プリシッチ好調のチェルシー ワトフォードに勝利

レスターはクリスタル・パレスと対戦 翼をさずかるヴァーディーの一撃

不運な事故のアンドレ・ゴメス 低調なシーズンのトッテナム

ボーンマス1-0の勝利 後半猛攻見せるマンU、苦し紛れのシュートが精一杯

やはりボーンマスはハリー・ウィルソン、カラム・ウィルソン、J・キングの縦へ突破する力を頼りにマンUのエンドまでボールを運ぶ。守備に怖さのない弱いユナイテッドはワンビサカもマグワイアもこれといったプレーはない。

前半45分、ハリー・ウィルソンのサイドから崩すボーンマス、もちろんユナイテッドに守備の統率はない。ジョシュア・キングは体格を活かしたコントロールでゴールへ振り向いてボレー。デヘアの飛び出しもむなしくボールは股下を通る。何度でも言おう、ヤングのサイドを攻めればとりあえず勝てると。

後半残り20分まで流れはボーンマス。ウィルソンがポジションを変えながらロングボールを得て縦へ進む。高い位置でボールロストの目立つフレッジ。そのスポットにキング、ウィルソンが入ってシュートの形にするという、ボーンマスの攻撃に迷いのない3人がチャンスを作るというのが今季ボーンマス。

そしてユナイテッドは足が止まり始めた時間帯になってようやくシュートを増やす。が、これもラシュフォード、マルシャルが試合を作るわけじゃない。鋭いドリブルを見せるが反応するプレイヤーはいない。守備の揃うボーンマスに対し、エリア外のロングシュートを連発。集中を切らさないボーンマスは攻撃を処理してGKラムズデールの正面へと打たせる。ユナイテッドは15シュート中、フレッジ4本、マクトミネイ、ペレイラが3本ずつというように、ジェームズ、ラシュフォードがシュートに絡めていなかった。

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降格圏から抜け出し好調ニューカッスル、鬼門ウェストハムに勝利


レスターがサウサンプトンに大勝すると得失点の関係で順位を上げたニューカッスル。開幕こそマクシミン不在で苦しむが、スピード、コントロール、フィジカルの全てが揃うこの男が帰ってくるとボールが集まり多くのチャンスを作った。そしてシェルビのセットプレーが勝利を決定づけた。

ニューカッスルは3得点を重ねる。フリーキックをゴールエリア内の対角線に入れるシェルビ。ジョエリントンが折り返すとCBクラークが空中戦で勝利。

2点目は今シーズンのプレミアのトレンド、「サイドからサイドへ」をよくあらわす一撃。左WBウィレムスのロングボールを攻めあがっていた3CBのフェルナンデスが空中戦で勝利。頭で合わせる。

シェルビのFKで3点目を決めた後、ウェストハムは2点を返す。ボールを運ぶウェストハムの対応に、5バックとMFが連携を取れないニューカッスル。


ノーブル、ヤルモレンコが試合に入りきれず、マクシミン、ウィレムスのロングカウンターに対応を追われる。驚異的な抜け出しの嗅覚を再三見せるマクシミンに、長い距離を走れるアルミロンはフィリペ・アンデルソンのマークや中央の黒子役に追われ、ゴール前へのスプリントは少ない。両チームとも守備の統率、空中デュエルの問題はそのままだが、攻撃になるとやはり怖いものがある。


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アストンヴィラ先制、リヴァプールは苦戦するも90分から2得点


先制はアストン・ヴィラ。前半20分、セットプレーから逆サイドのトレゼゲへフリーで届くと先制点を流し込む。リヴァプールは自陣セットプレーの守備を、敵のマークよりラインをそろえて守ることを重視するため、飛び出しに枚数をかけられるとオフサイドをとれずフリーにさせることが多いが、まさにその形で決められる。本名マフムード・ハッサン、トレゼゲに似ているというシンプルな理由でこのフィールドネームらしい。


その後、お互い自分たちの攻撃の形を作りあって探り合う。が、ヴィラ4シュートに対しリヴァプールは25本シュートを放つ。

それでも点が遠いのはやはり先発起用のララーナがいることだろう。ファビーニョに代わり中盤センターをつとめるが、いままでのリヴァプールならTAAかロバートソンにボールを振りビルドアップがスタートするところを、CBと距離が近いララーナを経由することで普段の攻撃の流れにワンテンポ遅れが出ていた。この遅れたわずかの時間で、エル・ガジやウェズリーが守備をスタートすると、ヴィラの守備は整う充分な時間を作り出せていた。

このままリヴァプール敗戦かと思っていると、攻撃に枚数をかけられヴィラの守備スピードが遅れはじめる。マネのロングボールを逆サイドロバートソンが合わせた後、CKをマネがニアでそらして逆転。90分からの思いもよらぬ2得点にヴィラは肩を落とした。

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待望のエジル先発 ウルブズの逆転弾で連続のドロー

先制して、返されて、12節レスター戦でようやく負けるがそれは置いておいて、ホームのアーセナルはやはり試合を支配できない。

セカンドボールをエジルに集め、攻撃のスイッチが入るアーセナル。エジルが先発し、オーバメヤン、ラカゼットに効果的なキーパスが増えるかと思われたが、結果3本のみ。ドリブルのチャレンジも限りなく0に近い数値。シュートは0本。それもそのはず、フィニッシュを受けにすら走らないのだから。

ウルブズが絶えずペースを握る。モウチーニョ、ルベン・ネヴェスの横並びにアーセナルは対応できず、ジョタ、ヒメネスが動いてチャンスをつくる。トラオレは試合になかなか入れず、2.5列をうろうろしていた。デンドンケルとの位置関係、プレーがはっきりしないため右ウィングで攻撃するかウィングバックで攻めきらないかを迷っていた。しかしアーセナルのティアニーの仕事もよかったといえる。

セバージョスがいい持ち運びを見せるが、エジルを数に数えないのでやはり枚数が足りないアーセナル。前半21分、グエンドゥジの運んだ右サイドから、ラカゼット、オーバメヤンへ平行に崩して先制するが、76分、ハイボールを競り勝ったヒメネスが1点を返す。エメリがトレイラに代えてサカを投入した直後のことである。トラオレサイドで自由度が増したウルブズが攻めかかるが、2点目には至らなかった。



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シェフィールドvsバーンリー 圧倒的なホームの声援

ボールを保持したら縦へスプリントする素早い戦術を徹底し、好調のシェフィールド。リス・ムセ、ひげが特徴のマクゴールドリック、スプリンターのランドストラムが攻撃の流れをつくる。

サイドラインを突破し、逆サイドへボールを送るという今シーズンのトレンドで戦えるシェフィールドがホームで強さを見せ、スプリントの枚数にマークをしきれないバーンリーが集中力を欠き、3ゴール。


バーンリーは前節から安直なミス、ロストが目立ち、リズムを保てない。アシュリー・バーンズ、ジェイロドリゲスにボールが届かぬまま、シェフィールド前線のハイプレス、四角形のゾーンでマークされて苦しむ。前節から運動量の落ちてきたバーンリーに怖さはなかった。


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キングオブ4-4-2の華麗なブライトン ノリッジは沈黙


2勝1分8敗、7pt、怪我人も多く本職のDFを欠く散々な昇格1年目のノリッチは、昇格するだけあってポテンシャルを秘めた選手を多く有するが、プレミア在籍2年目のブライトンもポッター招聘で躍進する。


ゴールは68分、ニアに走るトロサールへモントーヤの足の振りが速いクロス。ニアサイドでいかにテクニカルになれるかが問われる現代サッカーで、トロサールはボールに少し触れて、名GKクルルとポストのわずかな間に流し込む。

84分にブライトンは追加点。セットプレーからゴールへ向かう回転性のクロスにダフィーが合わせて2点目。試合終了。


ブライトンはシュート数21、支配率59% シュート数においてノリッジの3倍の結果を出す。ポッター監督の4-4-2は王道のポゼッション。三列のラインを揃えつつ、パスアンドゴーで数的有利を作りながら敵陣へと進入する。サイドで保持をして前進につまづいても、ラインが整っているため中央に横パスするだけで崩しがスタートするという、シャビ、イニエスタ、ブスケツの横並びのような完成度。

対するノリッジはボールを保持してペースをつかむ練習がうかがえるからこそ、オフザボールで取りどころをしぼるプランがないためポゼッションで上手のブライトンに攻め続けられてしまう。最終ラインからパス2本で敵陣深くへ進入するブライトンに、DFリーダー不在のノリッジはなすすべが無い。身長はないがフィジカルで南米以上の脅威になる7番マーペイも随所で効果的なポジションをとっていた。

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サウサンプトンは王者に先制 後半牙を剥いたシティの逆転勝利


マンチェスター・シティホームで先制したサウサンプトン。前半13分に雨で塗れた芝がスリップ。キャッチをミスしたエデルソンのボールにワードプラウズが詰めて得点を挙げる。今季のエデルソンはどこか集中力が無く、不用意なミスが目立つ。


シティはワイドに攻めるが、セインツも負けじとワイドな形をとり、マンツーマン気味でハードワーク。崩しきれないシティは苦し紛れのロングボールをゴール前に放り込むのみ。

しかし後半、セインツはスタミナが切れはじめると、ボールを前へ送るスピードを速めるシティに後手後手になる。デブライネをフリーにさせると、グラウンダーのクロスをアグエロが流し込む。


セインツGKマッカーシーはクロスボールの判断に飛び出しを選ぶが、パンチングのチャレンジは失敗。サイドクロスはシルバの足元に落ち、無人のゴールに流し込む。


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プリシッチ好調のチェルシー ワトフォードに2-0勝利


難しいシーズンを送るワトフォードと、若手中心のサッカーが戦術になりいよいよ足元が固まったチェルシー。ワトフォードはホームの利を活かすことなく、1-2と敗戦。

シュートを積極的に狙うプリシッチと、サッカーIQの高さを随所にうかがわせるチェルシー生え抜きのエイブラハムとマウント。トモリが最終ラインで堅実にプレーするのも、チームにさぼる理由を与えず心地よい労働倫理を徹底させるのがわかる。さらに十年戦う準備ができる恐ろしいチームである。

先制はチェルシー。ジョルジーニョの回転するスルーパスがエイブラハムの抜け出し、フリーになるタイミングとどんぴしゃり。追加点はプリシッチ。サイドに抜けたエイブラハムと、中央へ侵入するウィリアン。ワトフォードはマークの時間もなく、プリシッチがゴールエリアへ陣取り、エイブラハムの横パスを流す。

後半終了間際にPKを獲得したワトフォードが1点を返すが、やはり何かしらの結果や記録等で上回ることができないワトフォードはチェルシーに支配され敗戦。ここにきてもまだ自身がメッシだと信じるデウロフェウは、プレミアの厄病神であることが明らかになった。


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レスターはクリスタル・パレスと対戦 翼をさずかるヴァーディーの一撃



パレスのホームへ乗り込んだ好調3位キープのレスター。メンバーは順当に先発し、難敵パレスと対戦する。


試合開始と同時にホームパレスは声援を受けザハ、アイエゥのホットラインから得点を探る。しかしじわりじわりと格の違いを見せるレスター。
セカンドボールをことごとく拾うフィールドプレイヤーのポジショニングの良さが、支配と攻撃につながり、デュエルを恐れる選手がいないこともチャンスメイク、相手のチャンスブロックにつながる。ヴァーディーの一発に気をつけたいパレスCBケーヒル(元チェルシー)も対応に問題はない。


先制はレスター、コーナーキックの混戦からフリーのソユンジュが押し込む。
追加点は4年間熟成させたポゼッションサッカーで3位につける新スタイルをよく表したものだった。チルウェルが高い位置でボールをもつと後半投入のグレイらがポゼッションランニングでパスコースを作る。中央で動き出すヴァーディーへグレイのラストパス。イーグルパフォーマンスで喜びを表すヴァーディーは得点王暫定首位につける。


試合は2-0で終了するが、レスターの決定力を抜きにしてもホームパレスは攻撃のチャンスを幾度もつくる。素早くザハに送り、アイエゥにキープさせてチャンスをつくる形で攻めるが、リヴァプールに肩を並べるレベルの最終ライン、リカルド・ペレイラやチルウェルが攻撃を摘む。ソユンクはその圧倒的なフィジカルで主審のジャッジ、ファール判定のレベルに波があるが、この試合はクリーンタックルを認められ、アイエゥのフィジカルでも突破が難しかった。

第二のミラクルに近づくレスター、王者の戦い方を心得たチームの強みを随所に見せてくれている。


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不運な事故のアンドレ・ゴメス 低調なシーズンのトッテナム


主審アトキンソンは錯乱するソン・フンミンに退場を命じる。16位エヴァートンからすると、レッドカード、懲罰ものの危険行為。しかし11位トッテナム、FA(イングランドサッカー協会)はいまだ明確な罰則を出さない。



前半は不調に陥る両者が過去を思い返しながら攻撃の形を試すような試合展開。個人の能力で自由度を与える戦術が裏目に出ていた。両クラブとも名手は打開力に詰まり、ボールロストと体裁をつくろうプレスに奔走する。

ゴールは62分、エヴァートンのバックパスをデレ・アリが拾い、自らが決める。
そして79分、ソン・フンミンが上記のタックルで退場になるとアディショナルタイム12分、エヴァートン、トスンが1点を返す。

試合内容で言えば事故も合わせて最悪の内容。両者いまの順位に合っているというような試合のデキであった。

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次回12節、いい夜を。


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吉田麻也を悪く言うことは簡単だが、レスターの得点感覚に今季のセインツが対抗できるはずもない。開始10分でレッドカードをもらい、10人でたたかうサウサンプトンはDFラインを深くしてレスターのロストをうかがう。

しかし今季のレスターはフィニッシュまでのアイデアが豊富。ポゼッション、カウンター両方で得点までの形を多く持っていた。


第10節

目次

シュマイケル親子の偉業!9-0のレスター3位キープ

アーセナル対クリスタル・パレス 2点リードを追いつかれたアーセナル痛恨のドロー

ウェスト・ハム対シェフィールド 中位脱出を狙う両者

クルルのPKストップ2発! ノリッチ対マンチェスター・ユナイテッド

プリシッチのハットトリック! バーンリーVSチェルシー

マキシマンのショータイムに攻めきれないウルブズ ニューカッスル対ウルヴァーハンプトン

組織力が顕著な今季ブライトンvsエヴァートン 混迷する中位のポイント差

優勝コースに乗り始めたリヴァプールvsどうした!エリクセン!なトッテナム 

ワトフォードvsボーンマス 両者GKの集中が冴える

マンチェスターシティvsアストン・ヴィラ

シュマイケル親子の偉業!9-0のレスター3位キープ


記録ずくめのこの試合、9-0というスコアは24年前、ファーガソン黄金時代にマンチェスター・ユナイテッドがホームでイブスウィッチ相手に記録してからというもの、いままで破られることはなかった大記録。レスターはこれをアウェイで達成した。

プレミア中堅が軒並み流動的かつ運動量豊富なサッカーを習得している今シーズンにおいて、サウサンプトンは昨シーズン同様、腰の引けたサッカーをしていた。ロメウ、ヤン・ヴァレリーなどが推進力になるが、覇気の無さは相変わらず。そこで向かえた3位キープの新生レスターだった。


前半10分、最終ラインに駆け上がっていた左SBチルウェルが1点目。12分にセインツのバトランドが退場すると、この4年でポゼッションのスタイルを完成させたレスターが崩しながら得点を量産していく。

ヴァーディーとアジョゼ・ペレスはシンプルに裏を狙い、持ったらドリブルを開始し、シュートをする。左サイドのハーヴェイ・バーンズ、チルウェルはライン際でボールを持ち、逆サイドのスペースを作る。右サイドのペレス、リカルド・ロドリゲスは列を上げて、パスアンドゴーでスペースを崩していく。守備のうまさも目立つレスターはロメウの運びを徹底的に積み、ペースを握らせない。

セインツはいい位置でFKも得るが、一矢報いることはできなかった。吉田麻耶はフル出場、体を当てる隙もないレスターの展開に、守備をする機会も与えてもらえなかった。
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アーセナル対クリスタル・パレス 2点リードを追いつかれたアーセナル痛恨のドロー


黒人嫌いの主審アトキンソンがまたも目立つが、さておきペペの2連続コーナキックのアシストには感嘆する。パパスタソブーロスが打ちつけるボレーシュートを決めて1-0、ダビドルイスがゴール前にフリーで流れてきたボールを流し込んで2-0とした。前半10も経たないことである。

しかし、そこは無策なエメリ率いるアーセナル。ラカゼット、オーバメヤンの並びが戦術になることはない。右サイドで攻撃も守備もしないペペのスペースをザハが仕掛けまくる。


そしてエリア内で倒されたザハに、アトキンソンは待ってましたとばかりにシミュレーションでイエローカードを提示した。VARの使用を最後まで拒否していたが、渋々確認。PKをミリヴォイエヴィッチが決めた。

それからというもの、センターバックが並ぶだけの展開力のないサッカー。アーセナルは試合を支配する気はない。つまらない試合の唯一の救いは左SBで先発のティアニーの攻撃参加と、余裕そうなザハのドリブル、ラカゼットの爆走プレッシャー。

本当に見たいプレーは、パレスのコーナーキックを拾ったゲンドゥジがオーバーメヤンに出した前半13分のプレーだろう。52分、アイェウがCBの背後でヘディングで合わせて2-2。終了。
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ウェスト・ハムvsシェフィールド 中位脱出を狙う両者


2位以降のポイントが近い19-20シーズン。1つ勝つだけで順位を上げることが可能だが、いままでのシーズンを考えると両チームとも降格という最悪の結果より、どこまで上位にいけるかという、出し切る思考にシフトしている。昇格組みシェフィールドも、前へ、前へのサッカーが見て取れるため、対戦相手とおもしろい展開になっている。


スコアは1-1

先制はウェストハム、シェフィールドのCKをキャッチすると長いスローでリスタート。シェフィールドの薄い守備にカウンターで数的有利をつくったハムが前半44分にゴール。
シェフィールドは69分に1点を返す。右サイドからの攻撃でハムを散らしたシェフィールドは、左サイドへボールが渡ると、ムーセが得点。怪我でファビアンスキは欠場、代わって入ったヒメネスの悪いポジショニングでニアからファーへゴールに流れる。

国際経験豊富なメンバーをそろえるウェスト・ハムだが、最終ラインの対応は上位にふさわしいか疑問が残る。対するシェフィールドは、ボールを奪ったら縦に素早く、スプリントで攻撃に転じることを意識した戦術マネジメントの上手くいっているクラブ。勝ち点1はおいしいが、勝ちきれない試合が多いウェストハムの典型な試合だった。
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クルルのPKストップ2発! ノリッチ対マンチェスター・ユナイテッド


怪我明けのマルシャルが復帰したこの試合。ノリッチは開幕当初の戦い方を忘れ、今のユナイテッドにも勝る戦力だが、3-1と敗戦。


今日の主役はワントップに欲しいマルシャルでもなく、センターフォワードとして資質がないラシュフォードでもなく、得点がなくなっているジェームズでもなく、PK2本ストップさせたクルルだろう。ユナイテッドにフィニッシュの形を多くつくられる分、油の乗ったクルルのセーブが冴えた。

ノリッジの攻撃は少なく、デヘアが勝たせる試合でもなかったが、開幕当初の覇気、もといプレミアリーグを勝つために必須なショートカウンターの戦い方ができなくなったノリッジは防戦一方。マンUのメンバーが久々に上手く見えた。

カウンターの際、走りきってスペースを作ってくれるプッキと、ドリブルとフィニッシュは一定のレベルにあるキャントウェルはカウンターのアイデアをチームに与えるが、パスとポゼッション重視のチーム戦術が得点を遠ざけさせている。
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プリシッチのハットトリック! バーンリーVSチェルシー


イングランドの育成年代所属or出身が各国の主力級以上にインパクトを残す19-20シーズン、ヤングチェルシーに引けをとらないバーンリー左MFマクニール(19歳)もまた自信に満ちたプレーで印象を残すが、チェルシーはアメリカ代表、21歳プリシッチのハットトリックは、チーム最年少ハットトリックを一ヶ月前に記録したエイブラハムを越えてしまう。


プリシッチのゴールは、いまでこそお馴染みになってしまったが、モウリーニョが植えつけた高い位置からのプレスそのもの。自らがかっさらい、ゴールにした形だった。自分のプレスで自分のボールになり、チャンスになるという、ゴールまでの最大効率、最短距離をプリシッチは決めきった。今日のプリシッチはシュートの意識を高く持ち、エリア内のシュートは相手に当ってコースが変わり追加点。3点目はサッカーIQの化け物、マウントの縦回転のクロスがぴたりとプリシッチの頭に落ちてハットトリック達成。

攻撃に数をかけていたバーンリーからボールを奪い、数的優位を作っていたエイブラハム、プリシッチ、ウィリアンの最前線に、コバチッチが一列下りてきたエイブラハムにパス。相手は中央でパスを受けたエイブラハムに意識が行くと、右ウィングウィリアンはフリーの状態になる。ウィリアンは鋭いドリブルと素早い足の振りでシュートブロックのタイミングをはずし4点目とした。


が、中堅クラブが実力を発揮する今季、バーンリーはこれだけでは終わらなかった。
なぜ、バーンリーはここから2点返すことができたのか。
それはボールを保持すると、保持者含め3人のトライアングルがあったこと。バーンリーが降格組みと一線を隔すのは、このトライアングルを作り出すスピードが速い点にある。ボール回し、崩し、パスアンドゴー、攻撃の幅があるからこそ、バーンリーは負けを重ねていなかった。


後半はマウント、コバチッチが上がり気味、ジョルジーニョもサポートで位置を高めに取るため、DFラインとボランチのスポットにバーンリーの3トップがフリーで一列になっているシーンが多かった。ハーフライン手前でチェルシーがロストして、この3トップにボールが渡るとすぐさまフィニッシュになるシーンが多く、トモリ、ズマがマンマークでコースを消すという危ういシーンが増えた。そして4-2で試合はフィニッシュ。ズマの足元改善、カンテの復帰、それだけで優勝を狙えそうなランパードチェルシーであった。
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マキシマンのショータイムに攻めきれないウルブズ ニューカッスル対ウルヴァーハンプトン


レスターの大勝もあり、降格圏から1つ抜け出したニューカッスルと、EL、プレミアのハードな日程に加え、ボールを持たせられると勝ちきれないウルブズ。

ホームのニューカッスルは声援に後押しされ、これまでプレミアで見せたことがないようなボールキープと攻撃の展開。中心にいるのはフランスの新星サン=マクシマン リーグアンからの移籍後、負傷で開幕の目だったスタートは切れなったものの、今日のウルブズはマクシマンに散らされて思うような攻撃ができない。さらにアルミロンの運動量もウルブズの手にあまり、防戦一方の状態が続く。しかしウルブズも2トップ、5MF、3バックのプレスで前へ運ばせず、ニューカッスルにDF、MF間の無駄なボール回しをさせていた。


マクシマンと対峙するトラオレも、そのテクニックには手があまり、攻めきられてチャンスを許してしまう。

先制はカッスル。左サイドのクロスが流れて右サイドへ。そして右サイドからのクロスを、最終ラインに走ったラッセルズが合わせて1点目。

ウルブズは73分、攻撃に転じるとカッスルGKドヴラフカがパンチングをミス。ウルブスの左SB、ジョニーの足元にボールが転がり、1点を返されてしまう。

ニューカッスルは攻撃ではマクシマンが、守備では4枚のMFの列がポルトガルの最強MFのビルドアップを阻むといったホームが支配する試合だけに、このドローは惜しものとなった。
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組織力が顕著な今季ブライトンvsエヴァートン 混迷する中位のポイント差


4-4-2のポゼッションスタイルの完成形といった圧巻の流動性を見せるブライトンと、攻撃の意識はあるが組織力のない今シーズンのエヴァートン。リシャルリソンをいまいち活かしきれないエヴァートンは攻撃、守備で苦戦する。攻撃枚数をかける場面もどこかちぐはぐで、パスミスが目立つ。

対するブライトンはオープンかつコンパクトに試合を運ぶ。4-4-2の3列の距離感はポゼッションのお手本のごとく絶妙で、サイドに選手が密集してもサイドにはたけるように中央の選手の位置どり、距離感もいい。前後左右の距離感が的確なため、ボールを保持して敵陣へとあっという間に運んでしまう。

試合は3-2。ブライトンはグロッソのFKで先制するが、ニアでも得点力を発揮できるリシャルリソンがコーナーを流し込んで1-1。その後カルバート=ルーウィンがオフサイドラインのニアを抜けて1-2とするが、後半80分、ブライトンは最終ラインからロングボールを7番マーフィに送ると、エヴァートンの踏みつけがVARで発覚。これを決めきりスコアは振り出し。そして試合終了間際、またもブライトン、オープンな右サイドからの攻撃で、ゴールエリアのスポットへクロスを上げてオウンゴールを誘う。

次なるジャイアント・キリングの可能性はブライトンにありそうである。貫禄のある戦い方だった。
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リヴァプールvsどうした!エリクセン!トッテナム 

上位クラブに本気を出し、下位クラブには手を抜くトッテナムは、リバプール戦、充分な勢いで試合に入る。開幕ソンのシュートがポストに弾かれたのを、ケインの嗅覚が発動。開始約1分で得点する。

しかしトッテナムは全体的に足が止まっている場面が多く、ファンダイクの大きな壁が立ちはだかる。ソン・フンミンの走力が唯一攻撃のチャンスになるが、欧州最強のラインを突破しきれない。輝きを失ったエリクセンもプレーに関与しきれない。

TAA、ロボのクロス精度、攻撃参加は3トップに攻撃の厚みを加えて、リバプールは1点を返す。その後サラーの突破を不注意に倒したトッテナムはPKを献上。集中力のないトッテナムに、手堅く勝利したリヴァプールはらしくもなく優勝コースに乗りはじめている。あと28節を残しているが、クリスマスまではこの調子で行くだろう。
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ワトフォードvsボーンマス 両者GKの集中が冴える


スコアレスドロー。ボーンマスは今季いいプレーをしているハリー・ウィルソンがベンチスタート。ワトフォードは5バックを並べてボーンマスの攻撃を摘んでいく。ワトフォードGK、ベン・フォスターが高い集中力でボーンマスのシュートをセーブしていく。ボールを持ち、攻撃までの形があるのはやはりボーンマスだが、ワトフォードもペレイラ、デウロフェウの2トップでカウンターの形をつくるが、ボーンマスのラインキープなどもあり、5のオフサイドを取られる。両者のデンジャラスアタックは(ペナルティエリア付近でゴールを狙った数)ホーム43、アウェイ45と拮抗した数字が残る。

ボーンマスGK、21歳ラムズデール。この名前をまたどこかで聞くだろう。
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マンチェスターシティvsアストン・ヴィラ

シティは前半、アストンヴィラの玉際の圧に苦戦して、思うようにゴールが割れない。ヴィラは運動量とシティのポゼッションに対応できるように深いデュエルは少なめ。水色のペナルティエリア崩しのプロたちも前半はノーゴール。

ジョン・ストーンズが復帰し、ある程度DFラインが落ち着いたシティはボール回しのスピードを上げるが、打開には至らない。中央に守備を集め、攻撃的な選手もワイドな守備を手伝うため、ヴィラはペースをつかめず、思ったような攻撃ができないでいると、スターリングの走り出しにジェズスのポストプレーで1点目。

中央に密集するヴィラは、広く攻めだしたデブライネの対応に遅れ、フリーでクロスを許すと、ボールは曲がってゴールに吸い込まれた。その後ヴィラのスタミナ切れにシティは中央に攻撃の枚数をかける。縦に素早く攻めると、こぼれたボールをギュンドアンが押し込んで3-0。


ロドリ不在、フェルナンジーニョ不安定、ヴィラは勇気を持ったハイプレスで仕掛けていればまた結果が違ったかもしれない。ホームでの試合に期待
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