首位リヴァプールは2位マンチェスターシティとホームで対戦。またしてもVARの判定に物議が起こる。
得点シーン、主な攻撃の形、そのほか感想の順で書き下ししていきます
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目次
バーンリー3発快勝!ウェストハムは勝ち点こぼす
ニューカッスルvsボーンマス 戦術マクシミンここに極まる!
レスターvsアーセナル 新生レスター圧巻の決定力
ウルブズvsアストン・ビラ トラオレは余裕のジョギング
マンUvsブライトン 古豪ホームに本領発揮できず
サウサンプトンvsエヴァートン 降格圏から逃げたい両者
トッテナムvs好調シェフィールド またしても謎VAR
ノリッジvsワトフォード 雑魚専デウロフェウがこねまくる!
カンテ復帰のチェルシーvsクリスタル・パレス ザハは低調気味
頂上決戦!リヴァプールVSマンシティ!
戦力、チーム内、フロント共に放映権という地盤のもと安定を見せるプレミア中堅が勝ち点を取り合う19-20シーズン。開幕こそ勝ちを重ねた各国の代表級を揃えるウェストハムだったが、11試合3アシストのみ、ブラジル代表フィリペ・アンデルソンがフィニッシュに絡めていないのが痛い。
3ゴール目はバーンリーのコーナーキックをパンチングに行ったGKロベルト・ヒメネスが拳に当てきれずオウンゴール。
ヤルモレンコ、ランシーニが攻撃で脅威になるが、守備の地盤が弱いウェストハムは13pt、16位に後退
クリスウッド、バーンズがハマると強いプレミア級フィジカルロングボール集団バーンリーは10位、15pt。Jリーグ並みの混沌の4位以降である。
怪我明け早々に圧巻のキレを見せたサン=マクシミンが今日も魅せるが、先制はボーンマス
14分、コーナーキックのポストプレーで時間を作ると、遠いサイドからハリー・ウィルソンがスペースを見つけて駆け込む。ハリーのタイミングに合わせたパスをダイレクトでシュート。ゴール左隅を揺らした。時間停止のなかを1人動いているようなひらめきを見せたハリー・ウィルソンが4ゴール目。
42分にニューカッスルが1点を返す。サン=マクシミンが一番奥で走り出したイェドリンにクロス。ファン・ペルシーばりの美しいダイビングヘッドを決める。
続けて52分、またしてもコーナーキックの高いボールをニューカッスルが先に触る。ヘディングの軌道がボーンマスの選手に当たって変化し、キーパーの届かない位置へ転がった。
ハイライトはなんと言っても見ごたえのあるロングボールの応酬。マークする選手が分かっていてもカラム・ウィルソン、ハリー・ウィルソンの動き出しが速く、ロングパスを選択する判断もはやい。ニューカッスルも同様に、サン=マクシミンが常にCBの近くで裏を狙うか、少しさがってスペースにくさびで受けるかをしている。速攻のスイッチャーが誰か分かっていてもサン=マクシミンがマークのはずしでは一枚上手だろう。セットプレー、ロングボールの精度に磨きがかかるニューカッスル8番ジョンジョ・シェルビも視野と判断でサン=マクシミンを支える戦い方が身についてきたため、自陣での戦い方に弱いニューカッスルを助けている。
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いよいよ3バックも使い出したアーセナル だが、ボールを支配するのはもちろんレスター。中央二列目で出場がつづく待望のエジルだが、エジルらしさみたいなものは枯れてしまっている。
独走するリヴァプール、負傷で理想のスタメンが揃わないが食らいつくマンチェスター・シティ、4年間の熟成を経て開花したレスター、若手が躍動するランパード・チェルシー
4チーム以外、優勝を狙う態勢にあるとはいえない現状。アーセナルも功労者ヴェンゲルを解任しエメリ新体制になったものの、熱いサポーターを裏切るクラブ状況は変わらない。
前半はアーセナルが果敢に攻めて試合の流れに入るが、徐々にシュート数で圧倒されていく。カンテがいなければ全員でカンテになればいいといったような心持が感じられるセカンドボールの回収で攻撃につなげていく。
60分までスコアは動かないが、アジョゼ・ペレスと代えてグレイが投入されると最前線でのポゼッションはクオリティを保ちつづける。
68分、最終ラインのパスでマークを散らされ、ボールウォッチャーになるアーセナルはヴァーディーにマークをはずされ先制される。
75分、2点目はジェームズ・マディソン。パスを出したあとは動き出してスペース、パスコースをつくりフリーの選手を活用するレスターがゴール前でフリーのマディソンにラストパス。まさにワンチームで戦うレスターが勝利。
両チームのトータルパス数はレスター508本に対し、アーセナルは505本と差がないが、シュート数はアーセナル8シュートに対しレスターは19シュート。
アーセナルは5バックでゴール前のスペースを消していたため、パス回しが増えるレスターだったが、ロストもなく攻撃のリズムを握り続けた。アーセナルの攻撃はというと、やはりオーバメヤン、ラカゼットの横並びが試合中脅威でありつづける。加えてダビド・ルイスのロングボールでレスターの裏を取るシーンもあるが、消えているエジルはこの役割を果たせない。
3バックで攻撃の厚みがあるもののグエンドウジ、トレイラの攻守含めたタスクの多さはこの厚みを継続できなかった。
40分、セットプレーのシーン、ペナルティアーク付近でフリーのルヴェン・ネベスがコントロールの利いた強烈なシュートを突き刺す。
80分、カウンターマシン、トラオレがヴィラのチェック2枚をはがしてラストプレーがスタート。プレミアでも5本の指に入る緩急あるドリブルでラウル・ヒメネスの上がりを待つ。ほぼジョギング状態だがヴィラの守備は追いつけない。ひとまず最終ラインまで走ったヒメネスが、一身分ラインからマイナスに落ちてフリーになったところをトラオレが余裕のラストパス。2-0とするが試合終了間際、マフムード・ハッサンことトレゼゲが気持ちの乗った1点を返す。
ウルブズの右サイドは快速のトラオレ、運動量豊富なドハティのオーバーラップなどもあり攻撃に厚みがあるが、懸念事項はボールを運び終わったトラオレがペナルティアーク中心でボールに関わらず棒立ちしていることだろう。この辺りの役割が明確になっていれば、トラオレの100パーセントが見れるかもしれない。右ウィングでもなく右サイドバックでもないカウンター要員でしかない今の戦術からプラスアルファが求められる。
マンUvsブライトン 古豪ホームに本領発揮できず
グレアム・ポッター監督の4-4-2の美しいポゼッションスタイルでプレミアリーグを勝ち抜いているブライトンがオールドトラフォードに乗り込む。トッテナムに3-0、エヴァートンに3-2と前評判を覆してきたが、105×68のスタンドから圧がかかるピッチでオープンワイドなロングボール、ショートパスを織り交ぜた展開は封じられ、ブライトンの選手は徐々にコントロールがずれていく。
フレッジ、マクトミネイがセカンドボールを拾って攻撃に繋げる。ラシュフォードはデビューから変わらないフィジカルの弱さで流れを断つが左サイドでボールを持つと足元のアイデアで光る。
17分、アンドレ・ペレイラのシュートがDFに当たって軌道が変わりゴール。フィニッシュの意識をもって試合に臨むペレイラの19-20シーズン初ゴールとなった。
29分、プレスキッカーはフレッジ。ゴール前へ大きな回転のクロスを入れる。競り合いの混沌をマクトミネイが詰める。若干22歳だが196cmのワールドクラスの体格がセットプレーを助けるシーンをよく目にするようになってきた。
63分、ブライトンがコーナーキックで1点を返す。日ごろのセットプレーの守備練習がうかがえるユナイテッド。マグワイア頼りの守備の限界が見え隠れする。
64分、守備ブロックの整列がブライトンらしさだが、整う間もなくマルシャル、ラシュフォードが裏抜けから攻撃を開始。ブライトンDFは集中力を欠きフリーのラシュフォードが流し込む。
3-1で終了したこの試合。ワンビサカのインターセプトも多く、ホームで選手同士の距離感もいいユナイテッドがボールを支配した。マクトミネイのロングシュート、フレッジのチャンスメイクも高い位置で輝くが、アウェイでこのツーボランチを押し上げることがスールシャールに、ひいてはリンデレフとマグワイアにできるかは怪しい。
ブライトンは2トップの19歳、44番コノリーと23歳、7番マーペイは身長はないがユナイテッドDF相手に充分すぎるフィジカルコンディションの高さとキープを見せる。ポッター監督はハーフタイム後もポゼッションする落ち着きを修正できず敗戦。しかし両チームのポイント差はわずか1である。
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9-0という大敗から立ち直れず、強豪が欲しがる若手も台頭しないセインツはエヴァートンに1-2の敗戦。3バックのシステムを継続させるが、ショートパス主体の試合運びは逆に相手のチャンスを増やしてしまう。
エヴァートンは12節終えて6敗と苦戦しているが、攻撃の駒は豊富でも、攻撃と守備が一体の現代サッカーに適応しきれていないのが原因だろう。
4分 エヴァートンのコーナーキック、動き出したホルゲートのマークをはずしてしまったセインツFWイングス。ファーに逸らされトム・デイヴィスが押し込んだ。
後半49分 ソアレスと交代したブファルが緩急ある突破からクロスを入れる。反応したイングスが押し込んで同点とする。
75分 シディベの大きなクロスにスプリントした遠いサイドのリシャルリソンがゴール。
2-1で試合終了、セインツはまたしても勝てずノリッジに次ぐ19位。429分のみの出場にとどまるブファルだが、ドリブルのクオリティが落ち込むシーズンの唯一の希望だろう。2アシストはセインツ最多。5ゴール目を奪ったイングスは古いタイプのストライカーで戦術的な落としどころがなく、場車力ではたらくロメウとパスでリズムを作りたがるワードプラウズのギャップが埋まらない。4バックの純粋なサイドバックなら開花の可能性があるヤン・ヴァレリーはベンチスタート。
エヴァートンはリシャルリソンを支えるリュカ・ディーニュのバルサ仕込のテクニックが止まらない。ウォルコットが時折エゴを見せるためキーパスのチャンスをつぶすが、それでも強力なドリブルとシュートを持っている。サイド攻撃が主体のため中央のシグルズソンは目立たないが自分の役割に徹する姿がある。とにかく攻撃したがりな選手が多いため全体守備の面でセインツに突かれる場面もあった。
代表ウィークが明けてポッチェッティーノ解任の最終試合となったゲーム。トッテナムはダークホース、シェフィールドをホームで迎える。100×67の小さいピッチだったホワイトハートレーンから105×68のトッテナム・ホットスパースタジアムになったが、オープンなロングボールで戦えるチームが勝ち点を手にしている今シーズンの潮流にこの広いピッチがあだとなっている。
ピッチ外が騒がしく、運動量も重要な試合以外は軒並み落ちているスパーズ。最終ラインからケインまでが遠く、攻撃力のある個人にボールを入れるだけで効果的なチームメイトのランニングも少ない。ただ、悪目立ちしがちのオーリエのPSGでのクオリティは健在。トップ下のデレ・アリはシュート0本、その分右サイドのロ・チェルソ、ソン・フンミンに球を供給している。
前半はスコア動かず、後半58分 ロチェルソ、アリの崩しが運よくソンに流れ、フィニッシュ。シェフィールドはボール保持者を囲ってはいるものの誰がチェックに行くか甘くなり、スペースと時間を与えた。
60分、最初のクロスを入れた7番ランドストラムのつま先がオフサイドになりゴールが取り消される。78分、枠内に向かう2番バルドークのクロスにガッサニーガ反応できずゴール。
ボールを持つと攻撃のスイッチが速いシェフィールドは長いパスでフィールドを大きく使う。リスムセ、マクゴールドリックがMFの中継を待たずに最前で準備をしていることも好調の理由だろう。
後半投入のルーカス・モウラは86分から出場だが、もう少し早ければもっと脅威になっただろう。
左サイドの弱さが目立つノリッジとデウロフェウのコンディション次第になってしまった去年の主力を失ってテコ入れできないワトフォード。プレミアの多くの試合で封じられているデウロフェウだが、経験の差が勝る。
前半2分、ブエンディア、ゴドフリー、ジャマール・ルイスのゆるいパスワークをデウロフェウがインターセプト。バルサ仕込のドリブラーには充分すぎるスペースをつめてフィニッシュ。
後半52分、ロベルト・ペレイラと交代出場のアンドレ・グレイがデウロフェウのセクシーなループクロスをヒールキックでシュート。
しかし65分にワトフォードはカバセレが退場。キャントウェルの途中出場もあり息を吹き返すノリッジはプッキのシュートも増えるが得点には至らず、2-0。プッキ、キャントウェルで成し遂げた開幕の試合を思い出して欲しいところである。ノリッジは左SB・12番ジャマール・ルイスのミスが目立ち明らかにプレミアには実力が足りていないが替えがいない状況。
ワトフォードもデウロフェウの個人技に頼り、攻撃の枚数はまだまだ薄い。試合を終えてワトフォード18位、8pt。ノリッジは20位、9ptとなっている。
カンテが負傷明け、EL後のこの試合はコバチッチと2ボランチを組んだ。前線4人は変わらず、改善の兆しを見せるズマ、トモリがCBを務める。エメルソンも左SBで出場。パレスもホジソンのベストメンバーが揃う。
スコアレスで折り返した後半52分、ウィリアン、エイブラハムのマークがゆるいところにコバチッチのパス。受けたウィリアンがエイブラハムの裏にフリックして先制する。指でオフサイドになっていないかVARの確認はなかった。
78分、プレミアに来てさらにタッチが柔らかくなったプリシッチが後半でも衰えないドリブルをみせる。バチュアイのシュートがブロックされると、ラインに詰めていたプリシッチが頭で押し込む。
前半はファウルが多く試合の流れがいいところで切れていたが、両者とも持ち味を発揮。とある海外サイトのMOMにザハが選ばれていたがこの試合に関しては目立った仕事をしたようには思えない。アカデミー出身リース・ジェームズ(19)が右SBで出場してザハとマッチ。レジェンドたちと比べると攻撃力は遠く及ばない。カンテの超絶タックルもなく、ズマ、トモリが簡単につぶしてしまう。
ザハのドリブル、アイェウのキープのチェックを緩めることなく、サッカーIQの高いマウント、エイブラハム、ウィリアンと、シュートの意識が高いプリシッチが試合を決めた。ボールを持ってからロングボールまでの攻撃がはやいシェフィールドのように、誰かがドリブルで一枚はがすと攻撃のスイッチが入るチェルシーの、この攻撃を察知する感度こそが3位にいる理由だろう。平均オッズ2.0倍のチェルシーを見る!
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リヴァプールに疑惑のハンドが2回あるものの、ジャッジはプレーオン。VARで確認したものの覆ることはなかった。リヴァプールは怪我人もなくCL優勝メンバーをスタメンに揃える。対するシティは直前でロドリ、ダビド・シウバが負傷から復帰。ペップが情報戦で勝利したかに思われた。
前半6分、エリア内でTAAの手にボールが当たるがプレー続行。マネがゴール前まで運ぶ。フィルミーノ、マネが並んで待つ間にシティのディフェンスがゴール前にそろう。ギュンドアンの中途半端なクリアをファビーニョがダイレクトシュート。
12分、アレクサンダー=アーノルド、ロバートソンと大きくパスを繋ぎ、ペナルティエリアとDFラインの大きな隙間に素早いクロスを入れると呼応したサラーがヘディング。スコアは早々に2-0
51分、ヘンダーソンの緩急の突破からゴール前へクロス。チャレンジを試みて前へでたブラボだったがクロスに触れることなくポジションに戻るが、マネのヘディングに準備ができず3-0。
その後も怒涛のカウンターを炸裂させる両者。サラー対策に先発した左SBアンへリーノが78分、攻撃に厚みを加えクロスを入れる。ベルナルド・シウバがロバートソンのマークをはずしワールドクラスのコントロールシュート。3-1とする。
ペップはアグエロとジェズズを交代させるだけにとどまるが、クロップは運動量を考えミルナー、ジョー・ゴメス、チェンバレンを投入。
10年代初頭のドルトムント、バイエルン並みのカウンターの応酬に驚くが(監督もこの試合そのまま)、貴重なセカンドボールで速攻をしないとチャンスがつぶれることを理解させている両監督。ハンドを抜きにしても運動量、ゴール前での組織的な守備はリヴァプールが圧倒。アグエロも長身CBに挟まれて目立たずに交代。スターリングが最多8回のドリブル突破を見せるがDFのそろうリヴァプール中央相手にコースがない。マネも最終ラインまで守備に走り、サラーも戻りを徹底する。デブライネがサイドに流れたとき中央のアイデアが少なくなるのが今季シティの痛いところだろう。
ラッキーなジャッジがあったが、TAA、ロバートソンの存在、シティはエデルソンの不在がこの点差につながっているだろう。
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記事をそろそろリライト(校正)するので、お見苦しい点のご指摘お待ちしてます。
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戦力、チーム内、フロント共に放映権という地盤のもと安定を見せるプレミア中堅が勝ち点を取り合う19-20シーズン。開幕こそ勝ちを重ねた各国の代表級を揃えるウェストハムだったが、11試合3アシストのみ、ブラジル代表フィリペ・アンデルソンがフィニッシュに絡めていないのが痛い。
バーンリーはイングランド代表守護神ニック・ポープとプレミアリーグの経験値のある選手を中心に、ニュージーランドの長身FWクリス・ウッドにボールをあつめつつ、プレミアリーグの経験値で勝る30歳アシュリー・バーンズが試合を組み立てながら、ゴールの嗅覚で得点を逃さないシーンが多い。しかしレスター、チェルシー、シェフィールドに3連敗。対するウェストハムもマンUに勝利して以降ドローと敗戦を重ね、パスを回せるチームだがフィニッシュとシュートブロックで試合を支配しきれないでいる。
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先制は11分バーンリー、CKをターコウスキーが落としてアシュリー・バーンズが詰めた。
その後パスで展開を探るウェストハムだったが、フィニッシュまでの逆算の速度で勝るバーンリーがサイドラインからPA内のスポットへクロスを入れてクリス・ウッドがゴールネットを揺らすが惜しくもVAR。指の第一関節が出ているだけでも許されない今シーズンである、当たり前の取り消しだが、直後の44分、ウェストハムのゴールキックをCBディオプのコントロールミスを奪う。クリス・ウッドが痛恨のゴール。
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先制は11分バーンリー、CKをターコウスキーが落としてアシュリー・バーンズが詰めた。
その後パスで展開を探るウェストハムだったが、フィニッシュまでの逆算の速度で勝るバーンリーがサイドラインからPA内のスポットへクロスを入れてクリス・ウッドがゴールネットを揺らすが惜しくもVAR。指の第一関節が出ているだけでも許されない今シーズンである、当たり前の取り消しだが、直後の44分、ウェストハムのゴールキックをCBディオプのコントロールミスを奪う。クリス・ウッドが痛恨のゴール。
3ゴール目はバーンリーのコーナーキックをパンチングに行ったGKロベルト・ヒメネスが拳に当てきれずオウンゴール。
ヤルモレンコ、ランシーニが攻撃で脅威になるが、守備の地盤が弱いウェストハムは13pt、16位に後退
クリスウッド、バーンズがハマると強いプレミア級フィジカルロングボール集団バーンリーは10位、15pt。Jリーグ並みの混沌の4位以降である。
ニューカッスルvsボーンマス 戦術マクシミンここに極まる!
怪我明け早々に圧巻のキレを見せたサン=マクシミンが今日も魅せるが、先制はボーンマス
14分、コーナーキックのポストプレーで時間を作ると、遠いサイドからハリー・ウィルソンがスペースを見つけて駆け込む。ハリーのタイミングに合わせたパスをダイレクトでシュート。ゴール左隅を揺らした。時間停止のなかを1人動いているようなひらめきを見せたハリー・ウィルソンが4ゴール目。
42分にニューカッスルが1点を返す。サン=マクシミンが一番奥で走り出したイェドリンにクロス。ファン・ペルシーばりの美しいダイビングヘッドを決める。
続けて52分、またしてもコーナーキックの高いボールをニューカッスルが先に触る。ヘディングの軌道がボーンマスの選手に当たって変化し、キーパーの届かない位置へ転がった。
ハイライトはなんと言っても見ごたえのあるロングボールの応酬。マークする選手が分かっていてもカラム・ウィルソン、ハリー・ウィルソンの動き出しが速く、ロングパスを選択する判断もはやい。ニューカッスルも同様に、サン=マクシミンが常にCBの近くで裏を狙うか、少しさがってスペースにくさびで受けるかをしている。速攻のスイッチャーが誰か分かっていてもサン=マクシミンがマークのはずしでは一枚上手だろう。セットプレー、ロングボールの精度に磨きがかかるニューカッスル8番ジョンジョ・シェルビも視野と判断でサン=マクシミンを支える戦い方が身についてきたため、自陣での戦い方に弱いニューカッスルを助けている。
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レスターvsアーセナル 新生レスター圧巻の決定力
いよいよ3バックも使い出したアーセナル だが、ボールを支配するのはもちろんレスター。中央二列目で出場がつづく待望のエジルだが、エジルらしさみたいなものは枯れてしまっている。
独走するリヴァプール、負傷で理想のスタメンが揃わないが食らいつくマンチェスター・シティ、4年間の熟成を経て開花したレスター、若手が躍動するランパード・チェルシー
4チーム以外、優勝を狙う態勢にあるとはいえない現状。アーセナルも功労者ヴェンゲルを解任しエメリ新体制になったものの、熱いサポーターを裏切るクラブ状況は変わらない。
前半はアーセナルが果敢に攻めて試合の流れに入るが、徐々にシュート数で圧倒されていく。カンテがいなければ全員でカンテになればいいといったような心持が感じられるセカンドボールの回収で攻撃につなげていく。
60分までスコアは動かないが、アジョゼ・ペレスと代えてグレイが投入されると最前線でのポゼッションはクオリティを保ちつづける。
68分、最終ラインのパスでマークを散らされ、ボールウォッチャーになるアーセナルはヴァーディーにマークをはずされ先制される。
75分、2点目はジェームズ・マディソン。パスを出したあとは動き出してスペース、パスコースをつくりフリーの選手を活用するレスターがゴール前でフリーのマディソンにラストパス。まさにワンチームで戦うレスターが勝利。
両チームのトータルパス数はレスター508本に対し、アーセナルは505本と差がないが、シュート数はアーセナル8シュートに対しレスターは19シュート。
アーセナルは5バックでゴール前のスペースを消していたため、パス回しが増えるレスターだったが、ロストもなく攻撃のリズムを握り続けた。アーセナルの攻撃はというと、やはりオーバメヤン、ラカゼットの横並びが試合中脅威でありつづける。加えてダビド・ルイスのロングボールでレスターの裏を取るシーンもあるが、消えているエジルはこの役割を果たせない。
3バックで攻撃の厚みがあるもののグエンドウジ、トレイラの攻守含めたタスクの多さはこの厚みを継続できなかった。
ウルブズvsアストン・ビラ トラオレは余裕のジョギング
ここまで2敗のみ、ヨーロッパリーググループKでも4節終えて3勝1敗、2位につけるウルバーハンプトン。スロースタート癖さえ治ればプレミア最多7引き分けが勝ちに変わるポテンシャルを持った選手を多くかかえる。ルベン・ネヴェス、モウチーニョ、ジョタ、ルイ・パトリシオといったポルトガル代表級の選手が試合を引き締めるが、昨シーズンのカウンターサッカー癖なのか全体で連携が取れているシーンは少ない。40分、セットプレーのシーン、ペナルティアーク付近でフリーのルヴェン・ネベスがコントロールの利いた強烈なシュートを突き刺す。
80分、カウンターマシン、トラオレがヴィラのチェック2枚をはがしてラストプレーがスタート。プレミアでも5本の指に入る緩急あるドリブルでラウル・ヒメネスの上がりを待つ。ほぼジョギング状態だがヴィラの守備は追いつけない。ひとまず最終ラインまで走ったヒメネスが、一身分ラインからマイナスに落ちてフリーになったところをトラオレが余裕のラストパス。2-0とするが試合終了間際、マフムード・ハッサンことトレゼゲが気持ちの乗った1点を返す。
ウルブズの右サイドは快速のトラオレ、運動量豊富なドハティのオーバーラップなどもあり攻撃に厚みがあるが、懸念事項はボールを運び終わったトラオレがペナルティアーク中心でボールに関わらず棒立ちしていることだろう。この辺りの役割が明確になっていれば、トラオレの100パーセントが見れるかもしれない。右ウィングでもなく右サイドバックでもないカウンター要員でしかない今の戦術からプラスアルファが求められる。
マンUvsブライトン 古豪ホームに本領発揮できず
グレアム・ポッター監督の4-4-2の美しいポゼッションスタイルでプレミアリーグを勝ち抜いているブライトンがオールドトラフォードに乗り込む。トッテナムに3-0、エヴァートンに3-2と前評判を覆してきたが、105×68のスタンドから圧がかかるピッチでオープンワイドなロングボール、ショートパスを織り交ぜた展開は封じられ、ブライトンの選手は徐々にコントロールがずれていく。フレッジ、マクトミネイがセカンドボールを拾って攻撃に繋げる。ラシュフォードはデビューから変わらないフィジカルの弱さで流れを断つが左サイドでボールを持つと足元のアイデアで光る。
17分、アンドレ・ペレイラのシュートがDFに当たって軌道が変わりゴール。フィニッシュの意識をもって試合に臨むペレイラの19-20シーズン初ゴールとなった。
29分、プレスキッカーはフレッジ。ゴール前へ大きな回転のクロスを入れる。競り合いの混沌をマクトミネイが詰める。若干22歳だが196cmのワールドクラスの体格がセットプレーを助けるシーンをよく目にするようになってきた。
63分、ブライトンがコーナーキックで1点を返す。日ごろのセットプレーの守備練習がうかがえるユナイテッド。マグワイア頼りの守備の限界が見え隠れする。
64分、守備ブロックの整列がブライトンらしさだが、整う間もなくマルシャル、ラシュフォードが裏抜けから攻撃を開始。ブライトンDFは集中力を欠きフリーのラシュフォードが流し込む。
3-1で終了したこの試合。ワンビサカのインターセプトも多く、ホームで選手同士の距離感もいいユナイテッドがボールを支配した。マクトミネイのロングシュート、フレッジのチャンスメイクも高い位置で輝くが、アウェイでこのツーボランチを押し上げることがスールシャールに、ひいてはリンデレフとマグワイアにできるかは怪しい。
ブライトンは2トップの19歳、44番コノリーと23歳、7番マーペイは身長はないがユナイテッドDF相手に充分すぎるフィジカルコンディションの高さとキープを見せる。ポッター監督はハーフタイム後もポゼッションする落ち着きを修正できず敗戦。しかし両チームのポイント差はわずか1である。
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サウサンプトンvsエヴァートン 降格圏から逃げたい両者
9-0という大敗から立ち直れず、強豪が欲しがる若手も台頭しないセインツはエヴァートンに1-2の敗戦。3バックのシステムを継続させるが、ショートパス主体の試合運びは逆に相手のチャンスを増やしてしまう。
エヴァートンは12節終えて6敗と苦戦しているが、攻撃の駒は豊富でも、攻撃と守備が一体の現代サッカーに適応しきれていないのが原因だろう。
4分 エヴァートンのコーナーキック、動き出したホルゲートのマークをはずしてしまったセインツFWイングス。ファーに逸らされトム・デイヴィスが押し込んだ。
後半49分 ソアレスと交代したブファルが緩急ある突破からクロスを入れる。反応したイングスが押し込んで同点とする。
75分 シディベの大きなクロスにスプリントした遠いサイドのリシャルリソンがゴール。
2-1で試合終了、セインツはまたしても勝てずノリッジに次ぐ19位。429分のみの出場にとどまるブファルだが、ドリブルのクオリティが落ち込むシーズンの唯一の希望だろう。2アシストはセインツ最多。5ゴール目を奪ったイングスは古いタイプのストライカーで戦術的な落としどころがなく、場車力ではたらくロメウとパスでリズムを作りたがるワードプラウズのギャップが埋まらない。4バックの純粋なサイドバックなら開花の可能性があるヤン・ヴァレリーはベンチスタート。
エヴァートンはリシャルリソンを支えるリュカ・ディーニュのバルサ仕込のテクニックが止まらない。ウォルコットが時折エゴを見せるためキーパスのチャンスをつぶすが、それでも強力なドリブルとシュートを持っている。サイド攻撃が主体のため中央のシグルズソンは目立たないが自分の役割に徹する姿がある。とにかく攻撃したがりな選手が多いため全体守備の面でセインツに突かれる場面もあった。
トッテナムvs好調シェフィールド またしても謎VAR炸裂!
代表ウィークが明けてポッチェッティーノ解任の最終試合となったゲーム。トッテナムはダークホース、シェフィールドをホームで迎える。100×67の小さいピッチだったホワイトハートレーンから105×68のトッテナム・ホットスパースタジアムになったが、オープンなロングボールで戦えるチームが勝ち点を手にしている今シーズンの潮流にこの広いピッチがあだとなっている。
ピッチ外が騒がしく、運動量も重要な試合以外は軒並み落ちているスパーズ。最終ラインからケインまでが遠く、攻撃力のある個人にボールを入れるだけで効果的なチームメイトのランニングも少ない。ただ、悪目立ちしがちのオーリエのPSGでのクオリティは健在。トップ下のデレ・アリはシュート0本、その分右サイドのロ・チェルソ、ソン・フンミンに球を供給している。
前半はスコア動かず、後半58分 ロチェルソ、アリの崩しが運よくソンに流れ、フィニッシュ。シェフィールドはボール保持者を囲ってはいるものの誰がチェックに行くか甘くなり、スペースと時間を与えた。
60分、最初のクロスを入れた7番ランドストラムのつま先がオフサイドになりゴールが取り消される。78分、枠内に向かう2番バルドークのクロスにガッサニーガ反応できずゴール。
ボールを持つと攻撃のスイッチが速いシェフィールドは長いパスでフィールドを大きく使う。リスムセ、マクゴールドリックがMFの中継を待たずに最前で準備をしていることも好調の理由だろう。
後半投入のルーカス・モウラは86分から出場だが、もう少し早ければもっと脅威になっただろう。
ノリッジvsワトフォード デウロフェウがこねまくる!
左サイドの弱さが目立つノリッジとデウロフェウのコンディション次第になってしまった去年の主力を失ってテコ入れできないワトフォード。プレミアの多くの試合で封じられているデウロフェウだが、経験の差が勝る。
前半2分、ブエンディア、ゴドフリー、ジャマール・ルイスのゆるいパスワークをデウロフェウがインターセプト。バルサ仕込のドリブラーには充分すぎるスペースをつめてフィニッシュ。
後半52分、ロベルト・ペレイラと交代出場のアンドレ・グレイがデウロフェウのセクシーなループクロスをヒールキックでシュート。
しかし65分にワトフォードはカバセレが退場。キャントウェルの途中出場もあり息を吹き返すノリッジはプッキのシュートも増えるが得点には至らず、2-0。プッキ、キャントウェルで成し遂げた開幕の試合を思い出して欲しいところである。ノリッジは左SB・12番ジャマール・ルイスのミスが目立ち明らかにプレミアには実力が足りていないが替えがいない状況。
ワトフォードもデウロフェウの個人技に頼り、攻撃の枚数はまだまだ薄い。試合を終えてワトフォード18位、8pt。ノリッジは20位、9ptとなっている。
カンテ復帰のチェルシーvsクリスタル・パレス ザハは低調気味
カンテが負傷明け、EL後のこの試合はコバチッチと2ボランチを組んだ。前線4人は変わらず、改善の兆しを見せるズマ、トモリがCBを務める。エメルソンも左SBで出場。パレスもホジソンのベストメンバーが揃う。
スコアレスで折り返した後半52分、ウィリアン、エイブラハムのマークがゆるいところにコバチッチのパス。受けたウィリアンがエイブラハムの裏にフリックして先制する。指でオフサイドになっていないかVARの確認はなかった。
78分、プレミアに来てさらにタッチが柔らかくなったプリシッチが後半でも衰えないドリブルをみせる。バチュアイのシュートがブロックされると、ラインに詰めていたプリシッチが頭で押し込む。
前半はファウルが多く試合の流れがいいところで切れていたが、両者とも持ち味を発揮。とある海外サイトのMOMにザハが選ばれていたがこの試合に関しては目立った仕事をしたようには思えない。アカデミー出身リース・ジェームズ(19)が右SBで出場してザハとマッチ。レジェンドたちと比べると攻撃力は遠く及ばない。カンテの超絶タックルもなく、ズマ、トモリが簡単につぶしてしまう。
ザハのドリブル、アイェウのキープのチェックを緩めることなく、サッカーIQの高いマウント、エイブラハム、ウィリアンと、シュートの意識が高いプリシッチが試合を決めた。ボールを持ってからロングボールまでの攻撃がはやいシェフィールドのように、誰かがドリブルで一枚はがすと攻撃のスイッチが入るチェルシーの、この攻撃を察知する感度こそが3位にいる理由だろう。平均オッズ2.0倍のチェルシーを見る!
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頂上決戦!リヴァプールVSマンチェスターシティ!
リヴァプールに疑惑のハンドが2回あるものの、ジャッジはプレーオン。VARで確認したものの覆ることはなかった。リヴァプールは怪我人もなくCL優勝メンバーをスタメンに揃える。対するシティは直前でロドリ、ダビド・シウバが負傷から復帰。ペップが情報戦で勝利したかに思われた。
前半6分、エリア内でTAAの手にボールが当たるがプレー続行。マネがゴール前まで運ぶ。フィルミーノ、マネが並んで待つ間にシティのディフェンスがゴール前にそろう。ギュンドアンの中途半端なクリアをファビーニョがダイレクトシュート。
12分、アレクサンダー=アーノルド、ロバートソンと大きくパスを繋ぎ、ペナルティエリアとDFラインの大きな隙間に素早いクロスを入れると呼応したサラーがヘディング。スコアは早々に2-0
51分、ヘンダーソンの緩急の突破からゴール前へクロス。チャレンジを試みて前へでたブラボだったがクロスに触れることなくポジションに戻るが、マネのヘディングに準備ができず3-0。
その後も怒涛のカウンターを炸裂させる両者。サラー対策に先発した左SBアンへリーノが78分、攻撃に厚みを加えクロスを入れる。ベルナルド・シウバがロバートソンのマークをはずしワールドクラスのコントロールシュート。3-1とする。
ペップはアグエロとジェズズを交代させるだけにとどまるが、クロップは運動量を考えミルナー、ジョー・ゴメス、チェンバレンを投入。
10年代初頭のドルトムント、バイエルン並みのカウンターの応酬に驚くが(監督もこの試合そのまま)、貴重なセカンドボールで速攻をしないとチャンスがつぶれることを理解させている両監督。
ラッキーなジャッジがあったが、TAA、ロバートソンの存在、シティはエデルソンの不在がこの点差につながっているだろう。
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記事をそろそろリライト(校正)するので、お見苦しい点のご指摘お待ちしてます。