プレミアリーグ第8節が終了しました。

リヴァプールは順当に連勝を伸ばしたが、レスターがギリギリまで追い詰める緊迫した試合。最後にはマネのPKゲットで試合が決まる惜しい試合でした。リヴァプールの対戦相手はここまで名勝負を続けるが、それを勝ちきっているのもあなどれない。ハードワーク、超攻撃的、という点は観客を飽きさせない要素を満たしていますが、全ての試合で勝ちきっている・・・。これはひょっとしたら。

シェフィールド、ザルツブルク、レスターと、ハードワークのチームをハードワークで上回るチームになっている今季のリヴァプール。優勝が近づいて震えるレッズも多いが、最後まであなどれないのがプレミアリーグ。
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目次

トッテナム不運の連続、ロリスは長期離脱。ブライトンはコンパクトなサッカーで金星

ノリッジ対アストンビラ、笛を見方につけたビラに軍配

ワトフォードとシェフィールドはドロー。勝ち点伸ばせず苦しい順位

レスターとホームで対戦のリヴァプール。ザルツブルクに走らされても辛勝できる強さを見せる。

退場者を出したエヴァートン。バーンリーは勝ち点を拾う

ウェストハムとクリスタル・パレス、上位を目指す両チーム

ユース最強世代が輝くチェルシー、サウザンプトン吉田は健闘

ウルブスの十八番炸裂!マンCは勝ち点伸ばせず

アーセナルは曲者ボーンマスに勝利。なぜか3位にいる

弱いほうのユナイテッド、戦術・デヘアのオレは草サッカーから脱却できず

トッテナム不運の連続、ロリスは長期離脱。ブライトンはコンパクトなサッカーで金星


ブライトンのゴールへの嗅覚が冴えたこの試合。先制はブライトンだった。
前半3分、シュート性のクロスをロリスはキャッチの判断をするが、らしくもなくエラーする。落ちたボールをニール・モペイが押し込んだ。するとトッテナムはトラブル発生、ロリスが着地をミスして、腕を負傷。長期離脱が確実となった。

この試合、全体的に間延びしたトッテナムのスペースをブライトンがコンパクトに数的有利の状況を作る。プレスも遅く、シュートの形へ持っていくのも一苦労しているトッテナムをブライトンが追撃。アイルランドの19歳、アーロン・コノリーが二得点。トッテナムは今季3敗目、9位転落。ロリスのいないCLグループはいかに。
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ノリッジ対アストンビラ、笛を見方につけたビラに軍配

マンCに勝利して以来勝ち点がないノリッジは前半に2得点を許す。守備の面で迫力に欠け、ブラジルの22歳ウェスレイが2ゴール。その後PKを献上するノリッジだが、ウェスレイのプレミアハットトリックはお預け。ノリッジの守護神クルルが怪我で欠場とはいえ、ボール保持者へのプレスは全体的に緩め。5得点を許し、その後プッキと交代したドルミッチがビラのミスを突いて得点。ノリッジは開幕当初のショートカウンター、ボールポゼッションが機能不全。アヤックス出身エル・ガジは2アシスト。ウェスレイも順調に得点を伸ばす。
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ワトフォードとシェフィールドはドロー。勝ち点伸ばせず苦しい順位のまま

降格筆頭ワトフォードと昇格組みシェフィールドの一戦はスコアレスドロー。昨季インパクトを残したワトフォードのドゥクレは消沈気味。シェフィールドが強気に押し込むが得点には至らず。昇格して残留するチーム、残留してあぐらをかくエレベータークラブの特徴がハッキリ出た試合。
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レスターとホームで対戦のリヴァプール。ザルツブルクに走らされても辛勝できる強さを見せる


ここまで3位につけるレスターと、連勝継続中のリヴァプールの大一番。今後の優勝争いにかかわる試合はリヴァプールが終了間際のPKゲットで勝ち越しゴール。レスターにとっては惜しい敗戦となり、4位転落。今季ブレイクしているソユンジュ、マディソン、ティーレマンス、チルウェル、好調のデニス・プラートのハードワークもあり、リヴァプールの18シュートをブロックするが、レッズはさすがの3トップ。裏に抜ける嗅覚、わずかのスペースを最大限利用するパスセンスが光る。マネが先制した後、レスターは縦への素早いパスを受けたエリア内のマディソンが反転シュート。岡崎にオーバーヘッド決められたアドリアンの手をかすめたゴール。
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そして終了間際、PKを与えたレスター。シュマイケルの逆を狙ったミルナーのゴールに沈む。
ザルツブルクと接戦後の中二日でも衰えない運動量、加えて同点から勝ち越せる組織力。これは、リヴァプールらしくないというか、ほとんど優勝しそうな雰囲気というか。
アレクサンダー・アーノルド、ロバートソンの両サイドバックは、往年のカフー、ロベカルのブラジルや、バルサのアウヴェス、ジョルディアルバくらい、鬼のように攻撃的。ほぼウィングの位置でフィニ
ッシュする姿は現代サッカーの次のステップかもしれない。
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退場者を出したエヴァートン。バーンリーは勝ち点を拾う


リシャルリソン、シグルズソン、ピックフォードがいても勝ち点3が難しいプレミアリーグ。
両者攻め合うが、得点には至らない。均衡した試合のなか、56分にシェイマス・コールマンが退場。72分にバーンリー、ジェフ・ヘンドリックがゴール。この敗戦で20チーム中18位に転落した古豪はウィンターブレークまで勝ち点を拾えるのか。というかリシャルリソンの活かし方、昨シーズンと同じでよくない?どうなんでしょうか、こんな良い駒揃ってるのに。シグルズソンの老化もまだまだでしょうに。

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ウェストハムとクリスタル・パレス、上位を目指す両チーム


名将ペレグリーニ対ロイ・ホジソンの、プレミアにはお馴染みの監督の一戦はパレスに軍配が上がる。
2019ー20シーズンに限り、この両チームはエレベータクラブから離れ開幕から上位につけていた。EL圏を争う両チームはどちらの監督も就任2年目、熟練度に関してエレベータークラブから頭1つ抜き出た組織になっていた。それもあって、今後を争うこの試合は、ザハのフィジカル、テクニック、ほぼプレミアエキスで育ったネイマールみたいな完成度のプレーにウェストハムは撃沈。
フランクフルトから加入のセバスティアン・アレ(ハラー)が先制点をあげるが、右ウィングのザハ、ザハ、ザハが躍&動。試合を作るボールキープが冴える。ウェストハムもヤルモレンコのシュートやアレのターゲットなどで応戦するが、接戦を制したのはパレス。しかし来季ELで見れるのがどこか、まだまだ分からない、仕上がっている両チーム、まだまだ注目ザハ!
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ユース最強世代が輝くチェルシー、サウザンプトン吉田は健闘

エイブラハム、マウント、トモリ、水を得た魚の如く活躍するユース上がりの、レンタルから帰ってきた欧州最強年代たち。ランパードとともにダービー・カウンティ時代から継続して2年目を歩むマウント、トモリ。サッリの金魚の糞と言われながらも、チェルシーに残留し、英語を話せるまでになり、副キャプテンになった稀代のパサー、ジョルジーニョ。怪我から回復し、チェルシーで優勝を経験しているカンテ。開幕こそスロースタートで、懐疑的な意見が多かったランパードチェルシーだが、蓋を開ければアブラハムはアグエロと並ぶ8得点、得点王暫定1位タイ。トッテナム、チェルシーという難しい相手に二戦先発する吉田は大きなミスもなく、チームの不用意なボールロストをカバーする。ゴールライン間際で決死のクリアをするも、ボールはラインを割っていた。4-1、アブラハム、マウント、カンテ、バチュアイとプリシッチのドルトムントアベックゴールもあり、快勝する若いチェルシー。
あとはチャンピオンズリーグでどれだけ経験を積み、トーナメントを勝ち抜くことができるのか。ジルー、ペドロ等、ローテーションには充分の戦力がある。
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ウルブスの十八番炸裂!マンCは勝ち点伸ばせず


再びジャイアントキリングを許したのか、と思いきや、相手はウルブズ。昨季は7位だが、必殺カウンターで勝ち点を伸ばしまくったポルトガル人、モウチーニョ、ルベン・ネヴェスの視野と、ワールドカップで鳴り物入りしたメキシコの若武者ラウール・ヒメネスの走力に加え、加入2年目、成長した爆速王トラオレ、ポルトガル代表の守護神ルイ・パトリシオは順当に出場。ペップのポゼッションに、昨季から形になっているカウンターが噛み合えばウルブスの勝利はさほど夢想的な話でもなかった。
試合がはじまるとシティは最終ラインのミスが目立つ。今季集中力を欠くオタメンディのパスミスから立て続けに3本、ウルブスは決定機を作るがシティは耐える。
ウルブスは5バックで、トラオレが右ウィングバックに入るという守備的かつオープンなカウンターを狙う布陣。
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この試合2ゴールを上げたトラオレは80分まで右サイドを上下し、シティのサイドに対して守備的なタスクに奔走する。DFマット・ドハーティがクトローネと変わり、トラオレが高い位置を取る。前がかりになったシティに対して、一瞬のチャンスを見逃さないモウチーニョ。フリーのヒメネスにパスを出してロングカウンターがスタートする。
オタメンディ、フェルナンジーニョの走力はヒメネス、トラオレに敵わず、カウンターの形から2得点を許した。
これで1位リヴァプール24ptと2位シティ16ptなので、8ポイント差がついた。
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アーセナルは曲者ボーンマスに勝利。いつもの如くなぜか3位につける


ペペのコーナーをダビド・ルイスが決める。その後もアーセナルはボールを保持、監督が変わってもチームの色は変わらない。コントロール、展開で違いを見せる。この試合、フィニッシュに対する意識も高く、ゲンドゥジのハードワークに救われる場面が多い。
問題の守備面はそのまま、ダビド・ルイスも全盛期を過ぎて、読みの衰えたその場しのぎの守備ばかり。決定力のある相手に戦えないのは明らか。この勝利でアーセナルは3位、エメリは続投なのか。
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弱いほうのユナイテッド、戦術・デヘアのオレは草サッカーから脱却できず


セリエの赤いところに続き、第二の人材の墓場と化しつつあるマンU。ファーガソン以降最悪と評されるチームも、試合を見れば納得。個々のタレント性に頼り、まだまだ適応とは遠いし、シャフタールでやっていたサッカーと違うフレッジは足を引っ張る。センターバック最高額のマグワイアもヤングとマクトミネイ、フレッジの守備偏差値の低さのせいで、仕事量に限界を迎えている様子。
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ニューカッスルは負傷明けサン・マキシマンが戦列復帰。5バックの前列、2センターに19歳、21歳ロングスタッフ兄弟が並ぶ。
ユナイテッドはボールを保持してもフィニッシュの創造性に欠く。
実況解説の鋭さに笑いながらマキシマンのドリブルに賛辞をおくっていると、マキシマンが起点となり、スプリントしてきたロングスタッフ弟がゴール。8節終えて9ポイントのマンUはもはや笑えない。

くそつまらないユナイテッドを見させられるのかと思いきや、マキシマンのドリブルが試合を明るくしてくれた。

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